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熱戦のかるた大会 |
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多賀市民プラザで17日 日立中央ロータリークラブ 将来は各地一斉の大会も
日立中央ロータリークラブは、創立10周年記念事業として「ひたち郷土かるた」を2003年に完成させ、市内の小中学校や地域の交流センターに寄贈した。日立市の自然、歴史、文化などを知ってもらい、郷土愛を育てることが狙いだ。毎年1月に日立市青少年育成推進会議、日立市内5つのロータリークラブ主催で「ひたち郷土かるた大会」が開催され、今年は17日(日)に多賀市民プラザで行われる。「今後は各地域の交流センターでかるた大会を行い、全市一斉のかるた大会ができるようにしたい。また、かるた大会を年間イベントとして継続させたい」と深谷政幸日立中央ロータリークラブ会長(52)は語る。
日立中央ロータリークラブは、創立10周年記念事業として「ひたち郷土かるた」の制作を決め、2001年に日立市内の学識者からなる「ひたち郷土かるた」制作委員会を設立し、03年に完成させた。制作委員たちはボランティアで参加し、絵札は日立美術協会の北沢計さん、入江英子さんなどが日立市内の自然や史跡などを描いている。
「群馬県の上毛かるたは素晴らしいです。県民に親しまれ、県民がすらすらと2〜3句言えます。郷土愛を育て、郷土を知ってもらおうと『上毛かるた』を手本に、『ひたち郷土かるた』を制作しました」と日立中央ロータリークラブ管理運営委員の北見英理さん(54)は話す。
「ひたち郷土かるた」の各かるたの裏には、史跡や伝説などの解説が書かれている。「諏訪神社万年太夫と水穴ロマン」は、諏訪神社に仕えた神官が晩年、夫婦で信州の諏訪湖に通じるという水穴に入りもどらなかったことを、「北限のイブキ樹叢は記念物」は、いぶき山イブキ樹叢は国の天然記念物の指定を受けていることを詠い、遊びながら日立の自然、歴史、文化などを学ぶことができる。
「読んだときに流れるように読めるので5・7・5にしました。日本各地のかるたを勉強しました。たくさん作られている句を一つに絞り、場所がダブらないようにするのが大変でした。絵は北沢先生たちが、全体の統一とれるように工夫してくださいました。文頭の字を日立市の花、桜の絵に書き入れたのが特徴です」と北見さん。
毎年1月には日立中央ロータリークラブ主催で「ひたち郷土かるた大会」を実施し、また、コミュニティー推進会議主催などでも「かるた大会」が行われる。ルールは「上毛かるた」を手本とし、「かるた大会」には、日立中央ロータリークラブのメンバーたちが審判の応援に行く。
昨年11月21日(土)に油縄子交流センターで行われた、わくわくクラブ「かるた大会」においては、子どもから高齢者まで3世代の人たちがかるたを楽しんでいた。「優勝できると思っていなかったのでうれしいです」と本田ひかりさん(小5)。「昔を思い出し、夢中になってやりました」と高齢者たち。「読み手」の日立ヤングリーダーズクラブ、瀧口由香里さん(17)は、「子どもたちが真剣になって楽しく参加しています」と。「今日は6試合行いました。最初の試合が14分かかりましたが、最後の試合は9分しか、かかりませんでした。だんだん上手になっています」と深谷さん。嶋崎敏日立青少年育成推進会議会長は「かるたは、郷土を愛する青少年の育成に有効な手段です」とにこやかに話す。
「ひたち郷土かるた」は日立市役所内日立市観光協会で販売されている。1セット900円。また「ひたち郷土かるた大会」の応募は1月6日(水)まで。
問い合わせは日立中央ロータリークラブTEL0294・32・5933
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