|
演技中の吉田さん夫妻 |
|
「ダンススポーツは、社交ダンスから発展した新しいスポーツです。背筋を伸ばし前後左右に動いてたくさん汗を流します。とても健康的です」と話すのは日立市の吉田博通(69)、仁子(65)さん夫妻。吉田夫妻は日立市内のダンスサークル「プログレス日立」に所属し、現在博通さんが会長、仁子さんが副会長を務める。2人はさまざまな競技大会に参加し、受賞歴も多く、アマチュアD級の資格を持っている。
健康維持と生きがいに最適
吉田夫妻は独身時代から社交ダンスをしていたが、1965(昭和40)年に結婚後はしばらくダンスから遠ざかっていた。子育てが一段落した時を見計らい、2人はダンスサークルに早速入会。「健康に良く楽しい。音楽を聴き、それに合わせて体を動かしながら異性と踊ると、いつまでも元気でいられます」と仁子さんは話す。
01年5月には映画「Shall we ダンス?」にも出てきた、イギリス「ブラックプール」で行われた全英選手権大会のアマチュア部門シニアクラスに出場。「『ブラックプール』のフロアで踊れたというだけで夢のようでした」と2人は目を輝かす。
|
「ダンスを始めて夫婦の会話も増えた」と吉田さん夫妻 |
夫妻は03年に徳島県で行われた「ねんりんピック」に茨城県代表としても出場した。競技大会への参加は毎月1度程度で、昨年は広島県や沖縄県の大会にも出場した。「競技大会で成績が出ることが励みになります」と話し、各地域の競技大会出場後は旅行を楽しんでいるという。
ダンスにはスタンダードとラテンがあり、スタンダードはワルツ、タンゴ、クイックステップ、スローフォックストロットなど。ラテンはルンバ、チャチャチャ、サンバ、パソドブレなど。アマチュアの級は6級から順次1級ずつ上がり、次にD、C、B、A級に上がる。D級以上は1年以内に競技大会で6位以内を 2回クリアしないと、上の級には上がれない。吉田夫妻は今年の2月「第3回埼玉県東支部ダンススポーツ競技大会」においてD級戦スタンダードで第5位に入賞した。今年中に6位以内にもう1度入ることができれば、D級からC級に上がることができる。「ダンスをするようになってからは、夫婦の会話も多くなり、技術的なことを話し合うようになりました。夫婦でダンスを始めてみては」と共通の趣味を持てたことを喜ぶ。
夫妻はプロの先生に個人レッスンを受ける傍ら、日立市内の交流センターでダンスの指導もしている。「これからは高齢者や若い人たちまで、もっと幅広い年代の人がダンススポーツに参加してほしい。ダンスは楽しく、健康にとても良いので生涯スポーツとして始めてみませんか」と吉田夫妻は呼び掛けている。 |
| |
|