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読み聞かせを披露する若林さん(左)と山口さん |
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鉾田市内を中心に活動する読み聞かせグループ「どんぐりの会」。同会は同市の社会福祉協議会主催の朗読講習会を終了したメンバーを中心に結成され、現在は48歳から65歳までの主婦11人が所属している。毎月1回、地域の小学校へ訪れ、絵本の読み聞かせや紙芝居の披露を行っている。代表の若林悦子さん (49)は「今後、高齢者施設や障害者施設でも読み聞かせを披露していきたい」とますます活動に力を入れる。
48歳〜65歳の主婦11人が小学校に毎月1回訪問
「読書離れが進む現代っ子たちに本の素晴らしさを伝えたい」。そんな思いから同会は毎月1回、各小学校を訪れ、朝の授業が始まる前の時間を利用して絵本の読み聞かせを実施している。
学年によって読む本が違ったり、時間内に読み終わる本を探さなければならないので「準備も結構大変」とメンバーは話す。本は図書館で探すことが多いが、基本的にメンバー全員は本が好きなので自分で買うことも多い。読み聞かせの後は授業がスムーズに進むということで学校から感謝され、生徒たちからも「分かりやすい読み方で楽しく聞ける」「いろんな本を読んでもらえてうれしい」と大好評である。
しかし人前で本を読み聞かせるということは思ったより難しいという。メンバーもまず発声練習からスタートした。講師の先生からは腹式発声法を習っているが、いざやってみるとなかなか難しい。そのため各自が毎日の発声練習を欠かさない。「単に文章を読んでいるだけでは人の心に入って感動させることは出来ないのです」。そんな奥深さも読み聞かせの魅力だという。
メンバーの1人で鉾田市鉾田に住む山口琴子さん(61)は「以前は保母の仕事をしていたので本を読み聞かせるのは慣れていたはずなのに、実際の活動での読み聞かせは難しい」と苦笑い。「今後は習い始めたオカリナを吹きながらの読み聞かせもいいかな」と新しい企画も考えている。
2002(平成14)年12月に発足して4年になる。06年10月には茨城県で開催された全国生涯学習フェスティバル「まなびピア2006」の開会式で「常陸風土記」を朗読するという大役を任された。与えられたわずか2分間で、メンバー全員が集中して朗読したことは「とても貴重な経験だった」とメンバーは口をそろえて話す。
若林さんは「読み聞かせは年を重ねることで民話や語り部としての味が出てくると思う。これからは小学校だけでなく高齢者や障害のある人の所にも要望があれば足を運んで、絵本や詩、小説、古文などを語り合いたい」と抱負を語る。
【同窓会についてのお問い合わせ】
TEL : 0291-33-3511(山口) |
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