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  埼玉版 平成28年7月号  
音楽を作り上げる喜び  コーラスグループ「川口クワイヤガールズ」

これまで辞めていったり死去したメンバーの悲しみを乗り越えてきたKCG。
残ったメンバーは現在の10人。女性8人、男性2人の構成だ (撮影:加藤秀樹)
主婦らで結成、夢はデビュー公演
 川口市に主婦が中心のコーラスグループがある。その名は「川口クワイヤガールズ(KCG)」だ。メンバー10人は、ほぼ全員が60代〜70代のシニア世代。ある日の午後7時、市内の中央ふれあい館を訪ねるとプロ歌手、Shunn(シュン)さん(30)指導のもと発声やリズム練習に励むメンバーの姿があった。KCGがバックコーラスを務めるShunnさんのライブ(8月21日、東京・神楽坂)が徐々に近付いて練習にも熱が入っている様子。そんな彼女たちの目標は、一日も早くKCGのコンサートを開くことだ。

 KCGの結成は9年前に50歳〜60歳の市民を対象に市が募った「アメージンググレースを歌いませんか」という募集がきっかけ。その後、一緒に歌った人らで作ったのが「盛人ゴスペル隊」というコーラスグループ。そのゴスペル隊を母体に約2年前に派生したのがKCGである。

 なお、KCGメンバー10人のうち女性7人がゴスペル隊出身で、今も7人ともKCGと同時にゴスペル隊での活動も続けている。


渡辺成子さん
 そのうちの一人、KCG代表の渡辺成子さん(69)は「歌って声を出すことはすごく楽しいし、健康のためにもいいみたいです」と話す。それだけでなく、人から習う姿勢を大切にしたいともいう。「年を取ると次第に周りから注意されることが少なくなって、いつの間にか自分勝手になりがち。時々、若いShunn先生から駄目出しされることは、ありがたいと思っています」

プレスリーから刺激
 渡辺さんは東京・足立区から川口市に移り住んで50年になる。ここで長女、次女、長男の3人の子どもを育てた。歌を始めたのは、子どもが幼稚園の時にママさんコーラスに入ってから。以来、何らかの形で歌を続けてきたという。今は、葬儀関係の仕事をこなしつつ、KCGやゴスペル隊でのレッスン、朗読の会で活動を続けている。

 メンバーがゴスペル隊やKCGに参加した理由はさまざま。エルビス・プレスリーが好きで、「プレスリーが歌っていたようなゴスペルを歌ってみたかった」とゴスペル隊に参加したのは斎藤登喜さん(59)。参加してみると歌だけでなく、ゴスペル隊やKCGの先輩メンバーとの交流が楽しいと話す。斎藤さんのほかにも知り合う場を求めて参加という人は多い。


Shunnさん
 KCGのレッスンは毎月1回、夜7時から9時まで2時間みっちり行う。レッスン開始前、「この前、宿題を与えられたけど、やってきた?」「やってみたけど、難しくてできなかった」とメンバー同士のささやく声。間もなく、先生のShunnさんが入室。最初に楽譜を見ながらの発声練習、その後リズム、歌のレッスンと続く—。先生のShunnさんにとってメンバーは倍以上も年が上。そのため話す口調は優しいが、求めるレベルは高い。たとえば、Shunnさんはメンバーに「楽譜は初見で歌えるように」と要求するが、「なかなかできない」とメンバーの一人は顔を曇らせる

。 歌うことは楽しいが、習うのに従い歌うことの難しさも分かってきた。その“理想と現実”のギャップに壁を感じているというのが、KCGメンバーの現状のように見える。その壁を乗り越えようと、彼女らは「もっと上手になりたい」と意欲を見せる。

 その中で「KCGの活動に新しい発見がありました」と語るのは工藤和子さん(65)。「ハーモニーがうまくできた時、(曲の)美しさをあらためて感じることができたんです」と話す。この経験から自身らが担当するバックコーラスの重要性を再認識し、リードボーカルのShunnさんと一緒に音楽を作り上げているという責任感が出てきた。KCGは、8月21日(金)に行われるコンサートで「月夜の約束〜紅焔」などをShunnさんとともに歌う。その時、「聴いている人に少しでも感動してもらえばうれしい」と工藤さんは話す。


加藤秀樹さん
 KCGの音楽に対する姿勢の変化を強く感じているのが、グループ名の名付け親で5年前から彼女たちを撮り続けている映像作家の加藤秀樹さん(57)。「最初は練習時間にも遅れたりしていた彼女たちが、教わろうという姿勢に変わった。そんな彼女たちの向上していく姿を撮りたい」と、練習風景などを撮影し続けている。

 今は、Shunnさんのバックコーラスとしてステージに立つKCGだが、「一日も早くKCGのコンサートを開催したい」(渡辺さん)というのが夢。向上心を持ち続ける限り、その日も近い。。

Shunnニューアルバム発売記念ライブ 〜Calling〜
 8月21日(日)午後1時半、The Glee(JR飯田橋駅徒歩4分)で。
 出演はピアノ・ボーカル:Shunn、ボーカル:H.Yoshida、コーラス:KCG。入場料4000円(1ドリンク付き)。Shunnさんは、15歳からボーカルを広瀬香美に師事。2003年ビクターからCDデビュー。これまでフルアルバム2枚とミニアルバム2枚、シングル4枚を発表している。3枚目のアルバム「from JAPAN with LOVE」(3240円)は8月31日(水)からAmazonで発売。
 ライブの問い合わせは Tel.03・5261・3124

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