|
|
1000人の笑顔で幸せに 川口市の「写楽会(写真文化を楽しむ盛人の会)」 |
|
|
|
いい笑顔を撮るこつは「撮影する方がリラックスすること」と森さん(真ん中)。相手をリラックスさせるために言葉遣いも柔らかくしているという(左が森下さん、右が林さん) |
17日~19日、川口リリアで写真展
川口市の写真愛好家グループ「写楽会(写真文化を楽しむ盛人の会)」が17日(水)から19日(金)まで「川口市民の笑顔1000人」写真展を川口総合文化センターリリア3階ギャラリーで開く。これまで写楽会会員らが撮影した1歳〜80歳代までの男女の笑顔を20枚以上のパネルにして展示する。「一人一人の笑顔も個性的ですが、それが1000人も並ぶと幸せな気持ちになれます」と同会の森一六正(もり・ひろまさ)さん(72)は話す。
写楽会メンバーらは2013年8月から市民の笑顔を撮影する撮影交流会を43回も行ってきた。たとえば市内最大の商店街、樹モールやベトナムの学生及び中国系住民などと交流するフェスタ、また、ラジオ体操を行っているグループ、畑で農業を体験する市民などのさまざまな笑顔を撮影してきた。「川口法人会の撮影ではみなさん最初はまじめで難しい顔をしていたが、そのうちにこやかな表情を撮らせてくれました」と森さん。また、「川口市心身障害福祉センター わかゆり学園」で撮影した笑顔は「市民としての誇りに満ちていて見ていると元気づけられます」という。
すでに撮影者数は目標の1000人を超えているが、撮影した全員の笑顔をパネル(70センチ×100センチ)1枚に50人ずつ並べ、20枚以上のパネルを展示する。氏名は出さないので、有名な人もそうでない一般の人も笑顔だけが展示される。
それにしてもなぜ、「一人一人の笑顔を連続して並べると面白いものになる」と思ったのか。
今回の1000人展を思いついたフリーカメラマンの森さんは、かつて公益社団法人日本広告写真家協会新宿分科会の一員として、東京・新宿で開かれた「新宿の顔100人」写真展に5年間携わったことがあった。
そして、3年前に川口市からの依頼で50歳以上の市民52人を撮影、その際に「笑顔を並べると明るくて見ていて飽きない」ということに気付いたという。
写楽会の会員らが撮影した笑顔の市民は1000人を超えた(盛人大学での撮影会) |
さっそく森さんは市民活動を通じて知り合った林恒男さん(68)に相談。50歳以上の川口市在住・在勤・在学の人が対象の盛人大学(JR西川口駅徒歩3分、Tel.048・256・9050)で一緒に学んでいる仲間と2013年2月16日に「写楽会」を発足させた。森さんが会員の撮影を指導する立場で現場を担当し、林さんは会長として会の運営に携わることになった。
「写楽会の活動目的は写真を撮影するだけでなく、写真文化に触れて啓発するのが狙いです」と森さん。撮影を通じて市民との交流を図る、というのも目的の1つだ。「川口市には外国人居住者も多い。外国の人たちも含めて市民と仲良くしたいと思いました」と森さんは話す。
写楽会の会員は15人。男性9人、女性6人、平均65歳以上の川口市民たちだ。笑顔の撮影は全会員が交代で行った。高校生のころ写真部員だったという会長の林さんだが、笑顔の撮影では「シャッターを切るタイミングが難しかった」と話す。
また、若い頃から写真を撮るのが趣味という森下芳樹さん(74)も「シャッターのタイミングが合うと気持ちいいけれど、それを逃した時は悔しいですね」と苦笑い。
来年5月に会員の作品展を開催することも決まった。写楽会として第1回となる今回の展覧会開催を前に、森さんは「展覧会を見てどんな反応が出るのか楽しみ」と話し、「展覧会は夜8時までやっていますので勤め帰りにもぜひ、立ち寄ってほしい」とPRしている。 |
「川口市民の笑顔1000人」写真展
17日(水)〜19日(金)、川口総合文化センターリリア3階ギャラリー(JR川口駅徒歩1分)で。入場無料。
問い合わせは写楽会・森 Tel.090・8814・5042 |
|
| |
|