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  埼玉版 平成24年11月号  
小鹿野歌舞伎を撮り続け20年  写真家の山口清文さん

「年約30回の公演のうち28回は撮影に行っています」と山口さん。町のあちこちに山口さんの写真が目に付く。小鹿野歌舞伎を“全国区”に普及させた1人だ
手づくり地芝居の魅力、伝える
 埼玉県西部に位置し、名峰二子山や両神山を水源とする赤平川に沿って広がる山間の町、小鹿野(おがの)。この町で今からおよそ200年前に始まったのが「小鹿野歌舞伎」—いわゆる地芝居(農村歌舞伎)である。同町では1年を通して子ども歌舞伎や女歌舞伎などのさまざまな歌舞伎が行われ、“地芝居のデパート”といわれる。同町の歌舞伎を愛し、8年前に東京から居を移して町の人々の役者ぶりを撮影しているのが山口清文さん(68)だ。町内外から2日間で延べ1500人が見に来る「歌舞伎・郷土芸能祭」が17日(土)・18日(日)に小鹿野文化センターで行われる。

 元朝日新聞報道カメラマン(後に写真部長)として国内外の事件・事故現場を取材してきた山口さん。在職中から地芝居に興味を持ち、時間を作っては20年来全国の地芝居を撮影してきた。

 約8年前に定年後の活動拠点として東京から移り住んだのがたびたび訪れていた小鹿野町だった。「別に小鹿野でなくてもよかったんですが、一番東京に近かったから」と山口さん。住むからには、と住民票を移し、今では親戚のように付き合う人も増えた。「ぼくが住んでいるのは(小鹿野町でも)山奥。タヌキやイノシシが出たりしますよ」と笑う。東京・武蔵野市の自宅には月に何回か帰る程度という。

 その山口さんから見た小鹿野歌舞伎の魅力とは何か。「手づくりそのもの、なところですね。役者はもちろん裏方の大道具、小道具、義太夫、三味線、かつらなどすべてを地元の人が担当しています」と話す。

 山口さんによると、全国には約200カ所の地芝居があるが、小鹿野歌舞伎のように舞台背景の幕なども含めて“オール手づくり”なのは珍しいという。

 在職中を含めて山口さんが約20年間も小鹿野歌舞伎を撮り続けているのは、歌舞伎を演じる地元の人々が大好きだから。「実は歌舞伎は嫌いなんです」と山口さんは意外なことを言う。「特に(東京などで上演している)大歌舞伎は大嫌い(笑)。歌舞伎の筋なんかも不条理なので、まったく興味がありません。だけど小鹿野の人々が歌舞伎を演じている雰囲気が好きなんですよ」とにこやかに話す。


師匠が楽屋で最後の特訓 小鹿野町奈倉の秋祭りで(撮影:山口清文)
最も輝やく瞬間に焦点
 そう言われて山口さんが撮った写真を改めて見ると、役者の顔のアップなどはほとんどないのに気付く。「日本一豪華な歌舞伎舞台」といわれる屋台歌舞伎に集まる人々や舞台の袖で仲間の演技をじっと見守る役者など、その場の雰囲気を数多く撮っている。

 「1つの舞台で1000コマや2000コマくらいは撮ります」と山口さん。撮影は、主役だけでなく出演者のほぼ全員を撮るようにしているという。“役者”が最も輝いている舞台上の写真をプレゼントすれば、写された人が喜ぶという思いからだ。

 かつて「町じゅうが歌舞伎役者」といわれた人口1万3000人の小鹿野町。そのころより役者人口は減っているようだが、歌舞伎だけでなく民謡など生きがいを持って生活している人が多い。そのためか小鹿野は、埼玉県でも高齢者医療費がトップクラスに少ない高齢者が元気な町。

 「小鹿野の人はお人良しで頑固。人見知りをするけれど付き合いだすと長い付き合いになるんです」と山口さん。あと4、5年で夫人が留守を守る東京・武蔵野市に帰る考えだが、歌舞伎を通じた小鹿野との縁は生涯続きそうだ。

歌舞伎・郷土芸能祭
 17日(土)午前10時〜午後4時5分、18日(日)午前9時半〜午後5時15分、両日とも小鹿野文化センター(西武秩父線西武秩父駅および秩父鉄道秩父駅からバス、『小鹿野役場』下車、徒歩3分)で。

 演目は、「三番叟」「菅原伝授手習鑑・車引」「鎌倉三代記」「熊谷陣屋」「寿曽我対面」など。入場無料。また、会場前広場には弁当やうどん、まんじゅうなどの店が並ぶ「歌舞伎横丁」が同時開催される。詳細はhttp://www.town.ogano.lg.jp/

 問い合わせは小鹿野文化センター TEL.0494・75・0063


山本さん
歌舞伎本
 「小鹿野歌舞伎の生き字引」と山口さんに評されているのが山本正美さん(57)。小鹿野町教育委員会社会教育課副課長として小鹿野歌舞伎の保存、発展に努めている。東京都出身で30年小鹿野町に勤めている山本さんが、山口さんと編集・発行に関わったのが「小鹿野歌舞伎写録」(小鹿野歌舞伎後援会発行、頒価1000円)。山口さんが撮影した春夏秋冬の小鹿野歌舞伎の魅力が満載されている。

 書店では販売していないが、小鹿野町文化センター TEL.0494・75・0063に問い合わせれば購入できる。また、17日・18日の「歌舞伎・郷土祭」では会場で販売している。


わらじかつ丼「安田屋」
小鹿野名物
 小鹿野の名物は歌舞伎などの芸能のほかに食べ物では秩父豚のみそ漬けやどんぶりをはみ出すわらじかつ丼。わらじかつ丼にはかつ2枚が乗っており、1枚をどんぶりのふたの上に置き酒のつまみにし、あとの1枚をおかずにご飯を食べていたという。また、小鹿野にはようかんなどの和菓子の店も多い。

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