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30数年ぶりに再結成 秩父市/池田雅邦&swing echoes |
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昨夏開催された復活ライブには大勢の観客が訪れ、演奏を楽しんだ
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高齢者施設で出前ライブ ハワイアンやムード歌謡
秩父市内の老人福祉施設などでハワイアンやムード歌謡など生バンドのミニ・コンサートを催し高齢者に喜ばれている「池田雅邦とスイング・エコーズ」。メンバーはリーダーの池田雅邦さん(72)をはじめ、団塊より少し上の世代だ。ボランティアで出前ライブを始めたのは5年ほど前からだが、彼らがバンドを始めたのは40数年前にさかのぼる。
スイング・エコーズ結成のきっかけとなったのは、40数年前のある日、池田さんや青年会の仲間がバーで酒を飲んでいた時、たまたま聴いた和田弘とマヒナスターズの歌に魅せられ「これはいい、われわれもバンドをやろう」と話したことに始まる。
しかし「無謀といえば無謀、誰も楽器など弾いたことはない。強いて言えば、私がハーモニカを吹けたくらいで、若さの勢いということでしょう」と池田さんが当時を振り返る。
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演奏する池田雅邦さん |
ハワイアンバンドなら楽器代も手頃だということで、スチールギター、ウクレレ、ギター、ウッドベースの4人編成で始めた。指導者も楽譜も無く、レコードが頼りだったが、みんな音感が良かったのかレコードを数回聴けば何とか弾けたという。
独学で作曲や編曲習得
メンバーの入れ替わりはあったが10年ほど活動は続いた。池田さんは独学で作曲法を学び、演奏したい曲のレコードを聴いて採譜、それを編曲し楽器や歌のパート譜に起こすことまで手掛けるようになった。
その後、メンバーの仕事の都合などから活動を休止。長い空白期間があったが、6年ほど前に久しぶりにメンバーが集まり交友が復活する。そして、新年会の席で池田夫人の広子さんから「バンドを再結成したらどうか」と勧められ決心したという。他のメンバーの妻たちも大賛成だった。
メーンボーカルに池田さんの長女・青木奈保美さんを加え7人で再スタートをした。バンド名を変えようかという案も出たが結局昔の名前で続けることになった。池田さんの自宅の2階をスタジオにリフォームし、現在は月2回程度の練習を続けている。
昨年8月には「復活5周年記念コンサート」を開催。立見もでるほど大盛況だったという。再結成後は主に高齢者施設などで演奏し喜ばれているが、ある施設の納涼祭で屋外演奏をしていたとき突然の夕立に見舞われボンゴの皮が駄目になってしまった苦い経験もある。
目標は10周年ライブ
「メンバーとは家族ぐるみの付き合いです。練習の後のおしゃべりも楽しいし旅行や忘・新年会も一緒。妻たちも演奏会場の設営など積極的に手伝ってくれますしね。今や兄弟以上の仲です」と、きずなは固い。
広子さんは「練習や編曲を始めるとなかなか2階から下りて来ないですね、食事が冷めてしまうこともありますよ。でも文句は言えませんね、再結成を言い出したのは私ですから」と笑う。池田さんは「私はみんなより少し年上なので、後れを取らないように倍の練習をしなければ…。それと、楽譜作りで頭を使うのは脳の活性化に少しは役立っていると思いますよ」と意欲的だ。
目標は「10周年記念コンサートを開催すること」と、しっかり次を見据えて練習に励んでいる。
池田雅邦&swing echoes
問い合わせ:TEL0494-24-1884 |
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