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「地域に笑いを」鳩ヶ谷寄席 鳩ケ谷市/富田栄子さん・上田眞由美さん |
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「今後は子どもを対象にした寄席なども企画していきたい」とポスターを手にする冨田さん(右)と上田さん |
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主婦がボランティアで主催
3ヵ月に1回開催 手作りで6年
鳩ケ谷を活気と魅力あふれる街にしたい—。主婦2人が立ち上げたボランティアグループ「鳩ケ谷を面白くする会」。同会では3カ月に1回、鳩ケ谷駅併設の市民ホールで寄席を開催し、地元の人々に笑いを届けている。メンバーである鳩ケ谷市桜町の冨田栄子さん(66)と上田眞由美さん(60)は「鳩ケ谷に居ながら本物の芸を気軽に体験できる交流の場にしたい」と話す。
2001(平成13)年6月に開催以来、今度の5月公演で24回目を数える鳩ケ谷寄席。口コミで評判が広がり、約180席の会場は毎回大入り満員。車いすの高齢者も多い。
お互いの子どもが同級生で、自宅が近所だという冨田さんと上田さん。同会を立ち上げたのは埼玉高速鉄道が開通し、市内に初めて駅ができた01年。
「駅周辺がにぎやかになるかと思ったら、高層マンションが建つだけで何も変わらない。交通の便が良くなったのだから多くの人に訪れてもらえる街にしたい」。そんな思いから、「高齢者でも気軽に楽しめる」寄席を企画した。
毎回鳩ケ谷寄席には落語、漫才、色物など6組の芸人が出演する。第一線で活躍する芸人を2000円という手ごろな値段で見られるのも魅力。今までにも三笑亭夢之助、古今亭志ん駒、あした順子・ひろし、昭和のいる・こいるなど総勢90組以上が出演した。
チケットや告知ポスター、パンフレットなどはすべて手作り。「なるべくコストを抑えて、出演者のギャラが出ればいいぐらい」と上田さん。チケットが売れない時はパンフレットに広告を入れて補ったり、出演料を自腹で充てたことも。
そんな冨田さんと上田さんの活動に賛同する人も増え、今では15人のボランティアが協力し、会場設計や運営に取り組む。2人は「あくまで私たちはお気楽な主婦。政治の難しい事は分からないが、『自分たちでできる事をやってみよう』と思い、始めただけ。行政に街づくりを頼っていても何も変わらない。市民レベルでの積極的な行動が大切」と話す。
【鳩ケ谷寄席】
日時 : 18日(金)午後6時半開演
場所 : 鳩ケ谷市民ホール(埼玉高速鉄道鳩ケ谷駅直結)
出演 : 立川左談次、立川志雲、柳家さん弥など
木戸銭 : 2000円
定員 : 180席
チケットの問い合わせ : (TEL)048-285-6208 |
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