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写実画で「日本の原風景」描く 北茨城市のアマチュア画家・緑川貞二さん |
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作品「乱舞」(30号、水彩画)と緑川さん。2022年9月に開催された日立市美術展覧会で奨励賞を受賞。「朝もやがかかっている時に写真を撮り、それを参考に描きました。シラサギのイメージのススキは白さが目立つよう背景を暗くしました。完成に1カ月ほどかかりました」と緑川さん |
17日から日立市で個展開催
北茨城市在住のアマチュア画家、緑川貞二さん(74)は海や山、川のほか、神社、古寺などに「日本の原風景」を求め、これらをモチーフにした写実画を描いている。そんな緑川さんの個展「緑川貞二絵画展」が17日(火)から日立市で開かれる。同展の開催を前に緑川さんは「見る人に、日本の原風景の感動が伝わるように、と思って描きました。これらの写実画を見てノスタルジックな気分を味わっていただければいいな、と思っています」と話す。
緑川さんは、北茨城市生まれ。子どものころから絵を描くことが好きで、会社員のころは仕事が忙しく好きなだけ描くことはできなかったが、勤務していた製紙会社の文化祭などに出品していた。
60歳で定年退職する少し前に妻しげ子さんを亡くした。「いつか個展を開いてね」がしげ子さんの遺言だった。「田舎の風景が好きで、妻と県内外によくドライブに行きました。定年後は、そんな妻との思い出の地を再訪し、描いた作品が多いんです」。2018年、日立市角(かど)記念市民ギャラリーで初個展を開いた後、作品集「故郷の話をしよう」を発行。21年、福島県塙町あぶくま高原美術館でも個展を開いたほか日立市、つくば市、北茨城市などでグループ展や小規模個展を開いている。

白亜紀の遺産 |
「(見たままを忠実に描く)写実画を描きたかった」と緑川さん。五浦(いづら)海岸、花園渓谷、会瀬漁港など、身近な郷土の美しい自然の風景を中心に描いている。緑川さんは文化財的な民家よりも、「一部朽ち果てた、そして長い間、時を刻んできた古民家が好き」だという。「過去、そこには平穏な暮らしがあり、ドラマがあったと感じずにはいられません」。ドライブしているときなどに、心が引きつけられる古民家に偶然出合うことも—。「そんなとき、懐かしいノスタルジックな気分になります。私の至福の時です」。洋画家・向井潤吉に憧れ、向井のモチーフや画風が好きだという。「原風景の感動を写実画で伝え目の前の風景を再現したい、と思って描いています」
緑川さんは、風景の写真を撮り、それを参考にしながら絵を描いている。水彩やアクリルのほか、ペンやえんぴつ画も。絵のサイズは30号や40号の大作から小品まで年間約30作品ほど。大作は約1カ月、小品は約2週間で完成するという。「絵を描くことは達成感があります」と目を輝かす。日立市「ペンと水彩で描くスケッチ教室」、「日立をスケッチする会」などに所属。
「今後も展覧会などでいろんな絵を見てスキルアップを目指していきます。個展も開催していきたいですね」と緑川さんは話す。 |

五浦 |
緑川貞二絵画展
17日(火)〜3月28日(火)、日立市「みつき珈琲」(JR大甕駅からバス)で。
営業日時は火・水・金・土の午前11時〜午後3時。会期中に絵画を入れ替え、田舎の原風景の絵画などを合わせて約20点展示する。
問い合わせはみつき珈琲 Tel.080・1218・0002 |
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