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柏まつりで「ねぶた」を楽しもう 柏佞武多会事務局次長の岡野宣正さん |
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JR柏駅周辺で繰り広げる柏まつり。西口の ロータリーではねぶたがまつりを盛り上げる |
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「関東でねぶたといえば“柏”といえるような一大イベントにしたいものです」と張り切るのは柏佞武多会の事務局次長・岡野宣正さん(65)。毎年、柏まつりでその勇壮な姿と元気のいいお囃子(はやし)で観客を引きつける。第1回は1994(平成6)年に行われた。きっかけは青森県の柏村(現・つがる市)と柏との間で交流があったことから始まった。「そのとき跳人(はねと、踊り手)の募集があり、妻が青森出身ということもあり家族で応募しました」とそのいきさつを話す。
岡野宣正さん |
本場青森のねぶた師が制作
1回目の時には本場青森からお囃子、跳人など助っ人を呼び開催した。単年で終了する予定だったが、「市民の強い要望で柏駅西口5商店会と柏まつり実行委員会が、柏ねぶた運行委員会を発足しました。その直轄団体として『柏佞武多会』を設立しました」と岡野さん、97年から地元市民が運行する形で再出発した。
「それから毎年実施していますが、知名度をもっと上げていき東京・高円寺の阿波踊りのような形にしていきたいと頑張っています」と岡野さん。そのため地元市民から、お囃子、跳人、ねぶたの組み立て解体の担い手を育成して、さらに柏ねぶたの特徴を生かしたものにしていきたいという。
柏ねぶたは高さ3メートル、幅6メートルの大きさで3基繰り出す。ねぶたは本場青森のねぶた師で第5代ねぶた名人の千葉作龍氏が制作している。そのねぶたに合わせてお囃子方の「ラッセラー」の掛け声と笛、太鼓、鉦(かね)などで演奏する。
「本場青森のねぶたにはとても及びませんが、狭い道路を目の前を通過するためにその迫力は引けを取りません」
「また、ねぶたを操る扇子持ちという役割の人がいます。ねぶたをぶつけないようにしたり、方向を変えたりするのです。いわば花形ですね」
「柏ねぶたの特徴はステージ前で一般の人も跳ねて踊ることができること。ねぶたの良さと魅力を多くの人に知ってもらうために盛り上げていきます」と意欲を見せる。
柏以外、関東ではつくばねぶた、笠間ねぶたなどがあるが、青森県外では最長のねぶた運行を行うのが柏だ。
柏まつりは71年に柏商業まつりとしてスタート。78年に柏まつりと改名し現在に至っている。柏駅のJRを挟んで東西の商店街が中心になって運営。基本的には7月の最終土日に実施する。今年は30日(土)、31日(日)に行われる。今では2日間で約70万人が参加するといわれている。荒天時は中止。柏ねぶたは今年の時間は未定だが、例年夕方から7時頃にかけて運行する。
柏まつり実行委員会事務局 Tel.04・7162・3315 |
柏佞武多会は柏ねぶたの参加者を募集している。お囃子(笛、太鼓、鉦)は年間を通じてけいこを実施、演奏技能の向上を目指している。けいこは原則土曜と日曜。岡野 Tel.090・1463・5760 |
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