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広がれ指笛の輪 千葉市でコンサートを開催する「指笛の会」 |
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2015年11月8日の第62回千葉市民音楽祭で演奏する「指笛の会」 |
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男性なら一度は指笛を経験したことがあるのではないだろうか。その指笛のコンサートが20日に千葉市の三陽メディアフラワーミュージアムで予定されている。この珍しいコンサートを開催するのは同市を中心に活動している「指笛の会」。会を主宰している峯村純夫さん(66)は「国内に3つのグループがありますが、メロディーを演奏できる人は100人足らずです」とその希少性を語る。そのため、コンサート活動に加え、福祉施設、病院、小学校、幼稚園などで幅広い普及活動を展開している。指笛は3オクターブの音域で澄んだ音色が魅力だ。
「指笛の会」の「指笛音楽」は田村大三(1913〜2010)が82年前に発表したもの。主に人差し指1本で演奏するが2本の指で演奏することもあり、その場合は人差し指と小指、親指と人差し指などを使う。
日本で始まった演奏方法で、海外で演奏する人は非常に少ないといわれている。しかし、現在は国内でも普及活動を進める団体などは、多くないのが実情という。
峯村純夫さん |
峯村さんは72年、三菱電機に入社。その年、テレビで田村の指笛演奏を見て刺激を受け、独学で指笛を始めた。その後、96年に田村の門下生として「指笛の会」を設立。会員は20人で60歳以上が中心だ。最高齢は今月で90歳になる竹川芳子さん。6年前に定年退職した峯村さんは「指笛の会」で指導をする傍ら「日本でただ一人のプロの指笛演奏家」としても活躍する。「指笛の魅力を幅広い世代に伝えたい。若い人の入会も呼び掛けています」
指笛が脚光を浴びたのは、阪神淡路大震災で生き埋めになった人が指笛で助けを求め生還した時だ。指笛は2キロ先も届く大きな音が出るため、海難事故で威力を発揮したケースもあった。
吹き方の指導は毎月第1・3日曜午後1時15分〜3時半、小中台公民館(JR稲毛駅徒歩8分)で行っている。 |
♪三陽メディアフラワーミュージアム 指笛コンサート
20日(日・祝)午後1時半、三陽メディアフラワーミュージアム(旧花の美術館、JR稲毛駅からバス)で。
全員演奏とソロがある。曲目は1部:春の曲、花の歌=「朧月夜」「エーデルワイス」「花嫁人形」「百万本のバラ」ほか。
2部:子どもの曲、童謡=「ドレミの歌」「夕焼小焼」ほか。
3部:名曲、懐かしい曲=「故郷」「カッコーワルツ」「翼をください」「月の沙漠」ほか。
コンサートは無料だが入館料一般300円が必要。問い合わせはTel.043・252・3028 |
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