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60年代のヒット曲を熱く演奏 浦安オールディーズバンド |
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浦安オールディーズバンド |
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ある日の夕刻、JR新浦安駅前のウエーブ101の会場は団塊世代の人で熱気に包まれていた。その主役は「浦安オールディーズバンド」。60年代のヒット曲を次から次へと演奏。会場の両脇ではツイストを踊る人の姿も。リーダーで浦安市美浜の田中光男さん(68)は「毎回多くの人に足を運んでいただきます。みなさんに楽しんでいただき、また私たちも楽しく演奏をしていますので最高の演奏会になります」と満足げに話す。クリスマスコンサートとして25日にウエーブ101で、27日には習志野市の大久保で演奏する。
悲しき街角、ダイアナ…偶数月にライブ開催
田中光男さん |
同バンドの発足は24年前。きっかけは田中さんの住む町内会のお祭り。「当時の自治会長が毎回盆踊りなので、若い人も参加しやすいお祭りにしたい、ということで経験者を募り8人でロックバンドを結成しました。1回だけで解散するのはもったいないとの意見からその後は、不定期ながら演奏活動を続けてきました」と言う。
結成をきっかけに田中さんは自宅を建て直し、夢であった地下室に完全防音の30畳の練習室を完成させた。
定期的に演奏することになったのは4年前。当初の2年間は浦安市の美浜公民館で。しかし収容人数が100人程のためにウエーブ101に変更した。偶数月に演奏する。
田中さんはプレスリーに憧れて中学2年の時に歌の練習を始めた。その後、ビートルズに感化されてギターを弾くようになった。1965年にビクターから「ザ・ジャイアンツ」という名前でデビュー。その後、「ジ・アイドルズ」とバンド名を変えてポリドールから3枚のシングルを出した。コロムビアでは都はるみと共演したアルバムなども出した。
体力の続く限り
都内のジャズ喫茶「ドラム」や「ACB」、などに出演。バンド活動は25歳で見切りをつけ、出版社「主婦と生活社」に入社、定年まで活躍した。「その当時、取材で知り合った飯田久彦さんや鈴木やすしさん、スリーファンキーズの長沢純さんらとは今でもお付き合いがあります。特に長沢さんにはたまに演奏会に出てもらいます」
その間に再びバンド活動を本格始動、「浦安オールディーズバンド」結成へとつながっていく。
現在のメンバーは「ジ・アイドルズ」の元メンバーで解散後、演歌歌手に転向したベース担当の岡田二郎さん(69)、サックス・山岡哲也さん(67)、「山岡さんの演奏は本当にうまいです。このサックスだけを聴きに来る人もいます」と田中さん。元・JAL国際線機長で24年前の発足時のメンバー、キーボードの久保英道さん(67)、元・警視庁警視でサックスの勝呂和男さん(67)、勝呂さんも当初のメンバー。元・寺内タケシとブルージーンズなどのドラマーとして活躍した山本進一さん(69)、イベント会社経営をしながら参加するギターの牛田康博さん(64)、ボーカルは田中さんの妻・典子さん。
「2時間の演奏で36曲ほど歌います。60年代の曲にこだわっています。どれもこれも団塊世代には懐かしい曲ばかりです。聴きに来る人は50代後半から60代、中には30代で子ども連れの方も」。レパートリーは250曲。主な演奏曲はダイアナ、悲しき雨音、可愛いベイビー、雨に歩けば、あと5分だけ待ってみよう、君に会いたい、想い出の渚、朝日のあたる家、サンライトツイストなど。
「車いすで来場した老婦人がツイストを踊りだして帰りには車いすを押して帰る光景を見たときには驚きました。このようなことがあると、体が続く限りこのメンバーで演奏をしていこうと意欲がわきます」と話す田中さんだ。 |
♪オールディーズ&グループサウンズ生演奏
25日(金)午後6時〜8時、新浦安ダイエー4階「ウエーブ101」大ホール(JR新浦安駅徒歩5分)で。
27日(日)午後3時半〜5時、習志野市市民プラザ大久保(京成大久保駅徒歩12分)で。
出演は「浦安オールディーズバンド」。曲目は、悲しき街角、オーキャロル、悲しき雨音、ダイアナほか、ビートルズナンバーなど。入場料共に500円。問い合わせは Tel.047・351・8501(予約あり) |
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