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パソコンの“駆け込み寺” シニアが立ち上げたボランティア団体「ぱそこん119」 |
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パソコン楽しもう会は会員専用の相談会で「サロン」と呼んでいる。月1回開き、スタッフ15人ほどが待機する |
教室など松戸市を拠点に活動
現役時代に培った知識と経験を生かし、定年後に「何か社会の役に立ちたい ! 」と有志で立ち上げたのが松戸市を中心に活動するボランティア団体「ぱそこん119」。4月、会長に就任した鈴木昭さん(72)は「これからも活動の場を拡大してスタッフの活性化に努めていきたいものです」と話す。「ぱそこん119」のスタッフが150人の会員にさまざまなパソコンに関するメニューを提供する仕組み。会員も高齢者が多いため「何回も同じ質問があっても親切に教えることを心掛けています」と副会長で広報担当の石井省三さん(71)。パソコンで困ったときの「駆け込み寺」の役割を果していきたいと言う。
鈴木さんは現役時代、汎用コンピューターシステムの営業だった。「パソコンは文章を作成する程度でした。会に入って必要に駆られて勉強し、質問にも答えられるようになりました」と話す。
石井さんは立ち上げたメンバーの一人。2003年には7人だったスタッフも現在17人。「しかし常時動けるのは16人です。団塊世代の人に加わってもらいもう少しスタッフを充実したいものです」と話す。IBMのシステムエンジニア(SE)やユニシスのSEなどスキルが高い人が多いという。
同会が提供するメニューはパソコン教室、パソコン無料相談会、ワンコインパソコン相談会、パソコン楽しもう会、訪問サポートなどがある。
無料相談会は毎月第4木曜に常盤平老人福祉センター(新京成常盤平駅徒歩10分)で開催している。松戸市高齢者支援課との協働事業で60歳以上が対象。
パソコン楽しもう会は会員専用の相談会で毎月第1火・木・金のいずれか1日、主に松戸市民会館で開いている。毎回スタッフは15人ほど待機して会員を待つ。
鈴木昭さん |
石井省三さん |
ニーズを聞いて対処
「ここでは会員のニーズを聞いて対処します。パソコンで何がしたいのか、例えばちらし作り、写真の取り込み、ゲームなど教えます」と石井さん。
パソコンが変わると理解できないこともあるため、「自分のパソコンを持参することを勧めています」。利用料は200円で予約不要の仕組み。
訪問サポートはパソコンや周辺機器、ネットの疑問、トラブル、セットアップなど自宅に訪問して対処するもの。出張料(松戸市内)1000円、サポート料1時間1500円。
ワンコインパソコン相談会は1人55分で500円。パソコン貸し出しは500円。次回は16日(木)午前11時から午後2時半、根木内会館(JR北小金駅からバス)で行う。事前予約(外山 Tel.090・5438・7671)が必要。石井さんは「反響が良ければ各町会で開催することも検討しています」と話す。
「当然かもしれませんが、活動12年間で利用者とのトラブルは1度もありません。これからも楽しいパソコンライフの実現を通して社会に貢献、スタッフと会員の生きがいづくりを手助けしていきたいと思います」と締めくくる石井さんだ。
問い合わせは Tel.090・4428・8931 |
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