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認知症予防、料理で脳を活性化 柏市の「柏脳トレ料理クラブ」 |
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月に2回の料理はもちろん、認知症予防の話も交えながら調理する(アミュゼ柏で) |
認知症は自分の行動管理ができなくなること。それを予防するには脳を鍛えることが必要と提唱する認知症予防の第1人者・矢冨直美氏の監修による「柏脳トレ料理クラブ」。男性の料理クラブだ。認知症予防には脳の機能を集中的に使う行動が効果的ということで誕生した料理クラブ。代表の島田博見さん(66)は「男性は地域との関係が薄いために、定年になるとどうしても引きこもりがちになります。こうした男性を少しでも外出の機会を設けて脳を刺激することが必要です」と説く。
調理の前には筋トレも
脳を鍛えるには日常生活の中で料理や旅行、園芸、パソコンなどのほか将棋やマージャンなどのゲームで集中的に刺激を与えることが効果的といわれる。また体を鍛えることで健康的な生活を送ることができる。
こうしたことから昨年10月に「柏脳トレ料理クラブ」が発足した。現在受講生は柏市全域から20人参加している。スタッフは島田さんを含め8人。スタッフは健康づくりと学びの場である「プチカル柏の葉」(つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅徒歩12分)のメンバーで「脳トレ料理サポーター養成講座」を受講した面々。
島田博見さん |
「この中には栄養士が2人、調理師が1人いましてカロリー計算や栄養の話をします。レシピや食材調達はこのスタッフが行い、当日は4グループに分けて教えます。私は教えることはできませんが…」と島田さん。包丁を持ったことのない人たちのためにスタッフが各グループに1〜2人付き面倒を見る。
あくまで認知症予防のクラブのために、「料理に入る前に全員で筋トレや座学として高齢者が自立を失う3大原因、生活習慣病の話などを私がします。イタリアン、地中海料理(オリーブ油、青魚)が予防には有効性があるということで当初これを中心に学習していました。教えることが私たちの脳トレにもなっています」
島田さんは受講生に対しこのクラブで一歩一歩レベルアップしていき、クラブの仕組みを習得した段階で各地域にこうしたクラブを立ち上げてほしいとしている。
各地でこのようなクラブができれば高齢者の外出の機会も増え少なからず地域の活性化にもつながるのではないかという。
受講生の参加理由としては認知症にならないための知識の習得は当然だが「家族に料理を振る舞いたい」、「1人になった時のために今のうちに料理を知りたい」などさまざま。
木曜日に月2回実施しているが「矢冨先生からは毎週しないと習慣化にならないと言われます。しかしスタッフが、主婦なので月2回が限度です」。料理だけではなく総合的な対策で認知症予防に取り組む島田さんだ。 |
「柏脳トレ料理クラブ」
木曜月2回、アミュゼ柏(JR柏駅徒歩7分)で。受講生は食材費、調理場負担(約1200円)。若干名募集。問い合わせ Tel.04・7100・8439 |
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