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動くガラス工芸品の魅力 工房「アトリエ炎」主宰・柳健太郎さん(印西市) |
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バーナーワークでガラス工芸作品作りに精を出す柳さん |
透明で繊細なガラス工芸品。なによりもユーモラスな造形で楽しく夢がある作品を作るのは印西市の印旛沼近くに工房「アトリエ炎」を構える柳建太郎さん(45)。見る人を驚かせてくれるのは「動かすことができる作品」。「今月、千葉県で初めて個展を開きます」と柳さん。10、11月は印旛沼で漁をする柳さんは大学の非常勤講師も勤めるユニークな作家だ。
夢のある作品目指して
柳建太郎さん |
柳さんは小学生のころ市川に住んでいたものの遊ぶ相手がいなくてプラモデル作りに熱中したという。
「月1回のお小遣いでプラモデルを買って組み立てるのですが、すぐに完成してしまい後が続きません。そこで作ってはばらし作ってはばらし全く違うプラモデルを作りました」とそのころから創造性が養われたのではないかという。
高校卒業後は、ガラスの技法を学びたくて「ステンドグラス工房、吹きガラス工場、バーナーワーク会社で技法を勉強しました」といい、その後の作品作りに大きな影響を受けた。そのかいがあってガラスアートのコンテストなどで数々の入選を果たした。 |
操縦士の代わりにぐい飲みを乗せて |
2005年に工房を開設、バーナーワークを中心とした技法でさまざまなガラス工芸品を作りだしてきた。大きな風車が風によって回る作品や、操縦士の代わりにぐい飲みをのせて動く飛行機、動物では手足が動くガラス作品、複雑にガラスを組み合わせた作品は見るものを楽しませてくれる。
また作家活動のほか静岡文化芸術大学非常勤講師、埼玉県行田市にある「ものつくり大学」非常勤講師として学生に教えている。
多くのパーツで組み立てられた朱印船 |
「義理の父が印旛沼の漁業権を所有していたので、その後を継いで10、11月に漁をします」と3足のわらじをはく。
「11月には新島国際ガラスアートフェスティバルがあるので約2週間は漁を休みます」と忙しい季節だ。
「一つ作るのに大きさにもよりますが、3カ月くらいかかります。単独な作品ですが、作品同士つながりがあるような夢のある作品を目指したいです」と抱負を語る。 |
柳健太郎展
17日(木)〜22日(火)、すずきギャラリー彩美(北総線白井駅徒歩10分)で。
約30点展示。問い合わせは Te.047・402・4302 |
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