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白井市に「体験農園」 4月オープン NPO法人しろい環境塾が支援 |
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これから区画割りをする海老原さんの畑 |
農家の高齢化や後継者不足、農地の遊休地の増大など農業を取り巻く環境は厳しい。こんな折、白井市平塚の海老原進さん（54）は、4月1日に体験農園えびちゃん農園」を開設する。現在、参加者を募集中だ。この事業を全面的に支援するのは「NPO法人しろい環境塾＝以下環境塾」。海老原さんは「すんなりと体験農園に取り組むと決断したわけではありません。しかし農業の実情や問題点などを都会の人に知ってもらいたくて開園することにしました」と開園に向けて作業に一段と熱が入ってきた。
約25種類の野菜を栽培
体験農園は農地を借りて耕作する一般の市民農園とは違って、会員に割り与えられた区画に、園主の指導に基づき年間25品目程度の野菜栽培を学ぶもの。
環境塾理事長の河合泰さん（74）は「体験農園を開設することによって都会の人が、この里山にやってきて素晴らしさを感じてほしいものです。また地域おこしの役割も果たすことも期待しています」と話す。
海老原進さん |
海老原さんが体験農園に取り組むきっかけは2012年3月に農家有志と環境塾が設立した白井市平塚田園自然再生活用協議会。その中で「食と地域交流促進事業」（農水省）を展開し、その一環として体験農園を始めることになった。手始めに体験農園の先駆者である東京・練馬の「白石農園」と習志野市で5年前に開園した「さくら農園」を見学し、「やってみよう」と決意した。
開園に向けて環境塾の責任者・理事の坂本剛規さん（70）は「支援の内容は広報や事務処理です」と農家では外部への発信が難しいためにこの方面に力を入れるとしている。この他畑の整備や栽培指導の補助、交流会などを予定している。
えびちゃん農園は30区画で1区画30平方áb。「新鮮でおいしい野菜作りのために月2回、私が指導します」と指導農業士の資格を持つ海老原さんが丁寧に栽培を教える。また種や苗、農具、資材などすべて農園に用意されているために「手ぶらで来てください」という。
畑仕事は健康的な上に子どもと一緒に弁当持参で楽しく過ごせるのもメリットという。
坂本剛規さん(写真左)・河合泰さん |
新鮮・安心・安全を追求
「野菜は自然が相手のために保障するものではありませんが、野菜は全て持ち帰っていただきます。しかしタヌキやハクビシンなどが多くいますのでね、野菜を荒らされることもあります」と河合さん。「それを含めて農業というものです。台風などの災害もあります」と海老原さんは農業のあり方を知ってもらいたいという。
農園は休憩場所や雨天でも逃げ込める集会場、トイレ、駐車場などの施設を用意する。
「私はこの里山を毎日見ているのであまり感じませんが、都会から来る方はお茶でも飲みながら1日中見ても飽きないと思います」と海老原さん。
「この農園が成功すれば白井市でも第2、第3の農園が出てくるかと思います。すると地域おこしが一層活発化してくるのではないかと期待しています」と成功することを祈る河合さんだ。 |
「体験農園」のすすめ—私の実践から—
18日（土）午後1時半〜4時、白井市保健福祉センター・団体活動室（北総線白井駅徒歩10分）で。
講師は「さくら農園」園主・桜井勝子氏。無料。定員100人（予約、当日の参加も可）。Tel.047・404・3298（月・水・土の午前10時〜午後3時） |
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