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著書「幸せは旅でつかめ! LCC時代の生き方と旅の流儀」の本を手にした永井昇さん |
「LCC時代の生き方と旅の流儀」を発刊
「旅で幸福になれることを社会人から主婦、シニア、若者とあらゆる世代の人に理解していただきたくて執筆しました。特にシニア・団塊の世代には夫婦2人で旅することを勧めます」と執筆の動機を話すのは浦安市の永井昇さん(71)。元大学教授・大学院教授の永井さんの研究テーマは観光学・交通経済学でその上に旅の愛好家でもある。研究と旅の体験に基づき、「幸せは旅でつかめ! LCC時代の生き方と旅の流儀」(近代文藝社刊・1680円)を刊行した。
永井さんが旅に目覚めたのは、大学3年の時。「1962(昭和37)年、西ミシガン大学と慶応義塾大学とで共催した米国文化講座に参加するために太平洋を超えました。この旅行が私の人生に大きな影響を与えました。旅行に行かせてくれた、今は亡き両親に感謝しています」と当時を振り返る。
米国では航空輸送の隆盛ぶりを目にして、わが国も航空輸送産業の将来性を確信したとしている。大学を卒業したら航空会社で働きたいとの思いが強まったという。「念願かなって64年に全日本空輸に就職できました」と社会人の一歩を踏み出した。
しかし就職したものの米国への留学の気持ちも強まり、会社を退職して67年に2年間にわたりコロンビア大学大学院などで学んだ。そして帰国後、今度は日本航空に勤務した。
「これまでに30回以上海外を旅行しましたが、やはり航空会社に勤務したことが最適な環境を与えてくれました」と永井さん。
格安航空会を上手に
「旅で自社や競争会社のサービスなどを学ぶ目的もあり、さらに世界の航空会社の福利厚生も享受できたことでした」と恵まれた環境を強調する。
56歳で退職後、大学の教授に転身し観光学・交通経済学を教えた。62歳でLCC(格安航空会社)の事業創出と発展に関する研究で博士(政策研究)の学位を得た。
永井さんは「年代により旅の仕方も変わってきます。若い時には貧乏旅行でもよく、中年になれば個人旅行、年配になればツアーでいいのです」という。
本書では第1部で旅の幸福論を、2部で旅の実践論を展開している。付録編では「死ぬまでに訪れたい世界遺産100」および「海外旅行プランのベストテン」も記している。
永井さんは「1人旅も魅力十分ですが、結婚されている方は夫婦2人旅をお勧めします。お金をやりくりして、ぜひ旅に出てください」と締めくくる。問い合わせは TEL.047・382・0340 |
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