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“10年間の集大成”レシピ集を制作 市川メンズ家事クラブ |
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おそろいの三角巾とエプロンを身に付け調理に挑む |
405品のうち65点を掲載
これまで家事に縁がなかった定年世代の男性が、家事に挑戦してきた「市川メンズ家事クラブ」は創立10周年を記念して昨年、記念誌「男だって出来るメンズレシピ」集を制作した。この10年間に調理した405点のレシピ、すべてを紹介することはできなかったとしているが人気メニュー、家庭で簡単にできるメニューを中心に65点を掲載している。「カラー写真付きですので費用は掛かりました。300部作りましたが、あっというまにさばけました」と会長の栗原晃さん(73)は笑顔で話す。
同クラブは2000(平成12)年に市川市主催で「男性のための家事学入門」講座が女性センター(現・男女共同参画センター)で開かれた。そこに参加した30人中17人が講座終了後、「市川メンズ家事クラブ」の名称で設立した。
その講座を受け持ったのは市川市立東国分中学校教諭の古山政枝さん。その後の家事クラブの料理や家事学も受け持っている。
その時の参加者の井上彬也さん(77)は「この会は料理だけでなくアイロンかけや裁縫実習、ごみの分別講習なども研修します。最近はさすがに年齢を重ねてきたことから葬儀、相続、遺言の書き方といった話まで及びます」。
やはり最初からの参加者の井上恭延さん(63)は「12年前は長期療養中でしたが、このクラブのおかげで健康回復が進み、休まず出席できたことはよかったことです。この会の特徴は先生から1週前にレシピが送られてくると食材購入係の会員3人がそれに沿って食材を購入すること。特別細かい量などは書いてありませんが、考えて購入します。物の値段が分かっていいですよ」
その井上さんから誘われたというのは石川湊一さん(75)。「井上さんの自宅と隣り合わせの関係で勧められてメンバーになりましした。もちろん料理もしますが、写真を撮ったり会報を作成したりしています。今年、後期高齢者の仲間入りしましたが、この会を大切にしていきたいものです」
定年間近になって何かしなくてはと当初から参加している北村亨さん(70)は「例会のレシピを見ながらの調理は楽しいです。料理は食べて満腹になればよいというものではなく、その過程が大事です」と話す。
北村さんは男女共同参画社会の実現を目指す「日本女性学習財団賞」に応募、「男性の立場から男女共同参画社会実現のために」のレポートが2011年度の選考委員特別賞を受賞した。
右から北村亨さん、井上恭延さん、井上彬也さん、石川湊一さん、栗原晃さん |
平均年齢70歳
調理は1グループ5人で役割分担を決めて調理をする。「当然各グループで味が違いますが、またそこがいいのですよね」と栗原さん。現在会員は25人。61歳から79歳。平均年齢70歳。個人個人が活発な活動をするために、毎年5人の幹事を選びその中から会長、会計、広報などの役割を担当する。
このクラブが会社人間から地域に解けこむ手段の場としてこれからもその役割を担っていくとともに、会員の交流の場ともなっていくだろう。
問い合わせは栗原 TEL.090・3426・4036 |
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