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  千葉版 平成24年1月号  
故郷の思い出、詩や童謡で表現  千葉市花見川区の高橋文子さん

克男さん(右)と「泣いた牛」を手に文子さん
パーキンソン病患い、強まる望郷の念
 1999(平成11)年にパーキンソン病と認定された千葉市花見川区の高橋文子さん(64)。病状の進行とともに故郷の八丈小島への望郷の念が強まり、詩作や童話、布絵などの創作活動に精力的に取り組んでいる。これをサポートしているのが夫の克男さん(62)だ。「これまでの作品を千葉市療育センター・ふれあいの家(TEL.043・279・1141、JR稲毛海岸駅徒歩10分)で10日(火)〜2月10日(金)まで展示してます」と文子さんは克男さんに感謝しつつ、作品展示でますます創作意欲がわいてくるという。

 文子さんの生まれ故郷・八丈小島は八丈島の北西7.5キロメートルの海上に位置する。面積は3.1平方キロメートル。今は無人島だ。

 文子さんの八丈小島の思い出をこう語る。

 「夜はランプを囲み、雨水をためて飲料水にしていました。病院、医者、店、車などは無く、あるものは風よけの石積みに囲まれたトタン屋根の家と学校、八丈島への買い出し用の船1隻、島民は約80人でした」

 そんな大自然の中で育った文子さんは「宝物のようなたくさんの思い出をいただきました」と当時を振り返る。そして中学2年の終わりに親元を離れて八丈島に旅立ったという。

91人が集団離島
 その後八丈小島は高度経済成長期に入っていた1969(昭和44)年に島民91人が集団離島、無人の島となった。

 八丈島で両親と民宿経営を営んでいた文子さんは仕事で来ていた克男さんと知り合い78年に結婚。これを機に千葉に転居した。

 その後、発病。99年に認定されたが、2、3年前から体調が思わしくなく検査の結果、パーキンソン病と分かるまでに時間がかかった。その後は薬の治療とリハビリでの改善を図っている。

夫と二人三脚で
 創作は早朝、調子のいい時に精力的に行う。「薬の具合によって、体調にむらがあるようで硬直して動けなくなる時もあり、いい時はすいすい歩けますが…」と克男さん。

 そうした日常を間近で見てきた克男さんは2年前に定年退職した。「再雇用という声もありましたが、文子を見ていると介護をしなくてはいけないかな、と思い仕事は辞めました」。食事作りや創作活動の手助けなどをサポートしている。「私がいるだけで安心して作品作りに没頭できるようです」。すると「そんなことはないですよ」と混ぜ返す文子さん。

 克男さんも介護の合間をぬって歌を勉強、朝日ガ兵公民館のコーラスグループ「レッツスイング」に所属している。2月26日(日)には療育センターの「ふれあいフェステバル」で文子さん作詞の童謡を2曲歌う予定だ。これからも病状を見ながら2人で、作品作りに取り組んでいきたいと意欲を見せる。

◇    ◇    ◇    ◇    ◇


 文子さんは1年前に八丈小島の思い出を童話風に描いた「泣いた牛(てらいんく刊・1470円)」を、それ以前に「思い出の八丈小島」「詩集八丈太鼓」を出版。

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