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デイサービスで大正琴を演奏するボランティア活動 |
「活動が私の生きがい」
「ボランティア活動が私の生きがいです」と顔を輝かせるのは成田市中台の新井とみ子さん(68)。「ボランティア大正琴クラブ」を組織して月に3回ほど慰問活動をしている。「慰問活動を始めて25年になります。内容は大正琴演奏で老人ホーム、デイサービス、病院など毎回最低でも5〜6人で出向いています」と話す。
「ボランティア大正琴クラブ」は1985(昭和60)年に公民館の公開講座で大正琴講座の研修を受けた人たちが主なメンバーで、新井さんが代表となり取りまとめている。メンバーの平均年齢は77歳で82歳が最高齢。12人のメンバーのうち尺八の演奏者ただ一人が男性だ。
老人ホーム、病院などを訪問して入所者らのニーズに合った曲を選曲する。「選曲はやはり四季折々の曲となります。約10曲、50分の演奏会です。歌いながら演奏します。もちろん会場の人も歌詞カードを見ながら斉唱します」
月3回の慰問のほかに練習日が月に3回ある。「新しい曲の練習などで集まりますが、月に6回ですから結構忙しいですね。メンバーも指を動かすために認知の予防になるって話しているのですよ。自分たちのためでもありますね」
新井さんは「琴名流」の講師で、さくら琴友会、成田琴友会、美郷台琴友会などで組織する成田市大正琴連盟長も務めている。
新井とみ子さん |
継続は力なり
新井さんは文部科学省認可法人の(財)社会通信教育協会の通信教育を受け、18年前に「生涯学習インストラクター」の資格を取得。昨年は「生涯学習コーディネーター」の資格も取得した。
「何を身に付けるか、何を指導していくかは一生勉強ですね。基本からの手法を学び知識を向上させて、ぜひ地域社会に還元したいものです」と知識習得にどん欲だ。
長年の活動実績から同協会から「広報特命大使」の委嘱を受けた。「これからも仲間とともに生涯学習活動ができたらこんなに幸せなことはありません」とボランティア活動にかける思いはますます強まっている。
問い合わせは TEL.0476・26・4659 |
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