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ミュージカルで介護予防 介護スタッフと高齢者が一体に |
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介護スタッフと一般市民高齢者が一体となって手作りミュージカルを演じる |
12月5日に我孫子で公演
高齢化社会が進む中、介護は日本の大きな課題であり、また雇用の受け皿としても期待されているが、現実はまだまだ介護の現場は理解されていないように思われる。そんな中、訪問介護事業を営む小さなNPO法人の介護スタッフと一般市民高齢者が一体となって作り上げた手作りミュージカルの公演と若い介護起業家のトークから構成される「かいごは楽しくミュージカル&トークセッション」が千葉県福祉ふれあいプラザとの共同企画で12月5日に開催される。
上矢洋久さん |
小さなNPO法人とは、流山市の「C&Cクラブ」。理事長の上矢洋久さん(66)は、大手電機メーカーを54歳の時、早期退職をした。
退職の理由は「妻の母が認知症で徘徊(はいかい)や夜起きたりして、妻1人では手に負えなくなってきて、わたしも手伝うことにしました」といきさつを話す。妻の富久子さん(62)は「約10年母を診ました。鍵を外して外出するなど大変でしたが、夫が会社を辞めると言ったときは勇気がいりました」。
退職後、江戸川大学の付属の福祉専門学校に通い、介護福祉士の免許を取得した。「本来介護者も趣味などに打ちこめて余裕をもった介護ができれば、と思っていますがなかなかそこまでの環境が整っていません」
上矢さんは良い介護とは「残存能力を十分引き出す手伝いだと思います」
今回のイベントの狙いは介護の現場をシニアと若い世代の双方からとらえ、一般市民に対しては介護の現場で働いている人への理解を促す。若い介護職に対しては希望と未来を持つことを訴える。高齢者がミュージカルをする姿を通し人生の生きがいを持つ意味を訴える—としている。
上矢さんは「ミュージカル『来夢来人』のテーマは豊かさとは持って生まれた環境の中で愛と勇気と少しのお金で人間は幸せに生きられる」と位置づける。 |
「かいごは楽しくミュージカル&トークセッション」
—立ち上がれ若者シニアもがんばっているぞ—
12月5日(日)午後1時〜4時40分、千葉県福祉ふれあいプラザふれあいホール(JR我孫子駅徒歩1分)で。
第1部:高齢者(C&Cクラブ)によるミュージカル「来夢来人」の公演。多くの出演者と観客が一体となっての舞台。
第2部:若い介護起業家(介護バカの会)によるトークセッション。「夜勤気分」で介護の現場を語る。
出演予定者は伊藤英樹氏(井戸端元気代表/宅老所界の若者のカリスマ)、石井英寿氏(いしいさん家代表/ドキュメンタリー映画「ただいま」出演)、高橋智宏氏(こてっちゃん家代表/忘れた大事な何かを呼び戻す)。定員500人。無料。問い合わせはTEL.04・7165・2881 |
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