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  千葉版 平成22年8月号  
太極拳、公園で続けて20年  流山市/陳氏太極拳同好会

南流山中央公園で練習する会員
 
   
 ことし10月に千葉国体が開かれる。そのデモンストレーション競技として流山市で太極拳が10月3日(日)に行われる。その流山市で20年前から続いているのが「陳氏太極拳同好会」。主宰者の石橋義久さん(72)は「わたしが20年前、南流山中央公園で1人でやり始めました。そのうちに徐々に興味を持つ人が集まりだして現在の形になりました」。「続けているとストレスが少なくなったとか風邪をひかなくなったといった声をよく聞きます」と話すのは平成22年度幹事役の小関和典さん(70)だ。

雨の日以外は毎日
 大東流合気武道本部長で小野派一刀流免許の石橋さんは40年前に太極拳を始めた。「わたしは太極拳を武術の一環としてとらえていますが、会員は健康法として演じてもらえればと考えています」と雨が降らない限り、公園に出向いて指導している。

 会員は45人で最高齢者は80歳、脳梗塞(こうそく)を経験した人もいる。定年退職者や主婦を中心に熟年者が多い。

 
石橋義久さん
 
小関和典さん
 「開催日の基本は日曜日ですが、毎朝30人前後の人が午前7時前から三々五々集まり石橋先生の指導のもと8時半まで元気に太極拳を楽しんでいます」と小関さん。同好会でも形にこだわらずに心と体を解放することを主眼に、比較的自由に練習している。「続けていると体の柔軟性が保たれ、明るく元気になった」という声も聞かれると小関さん。また20年も続いたのは「石橋先生の太極拳を誰にでも広く知ってもらい、健康で楽しい毎日を送ってほしい」という無私の姿勢が大きいという。

 また「太極拳のサークルも多くありますが、公園を場にしているサークルは少ないと思います。夏はいいのですが、冬はつらいですね」と小関さんは告白する。

 陳氏太極拳は450年ほど前、中国・明の時代に中国武術や太極哲学、それに中国医学などを総合して考案され、その後、陳家家伝の拳法として発展した。その過程で高弟たちが独自の流派を創出、楊氏、孫子、呉氏、武氏などの太極拳が生まれた。

 石橋さんは「74の形を流れるように演じますが、なるべくゆっくりとやることが大事です。3年で74の流れを覚えるように指導しています。この74を早いと10分で終えますが、ゆっくりゆっくりと、わたしで13分ぐらいですかね。片足立ちとか腰を低く保つことなど足腰を丈夫にすることが必要です」と実際の動きを説明する。

 10月の国体を前に9月5日(日)には「第2回流山市太極拳のつどい」が開かれる。同好会も全員で参加する予定としている。年会費1000円。問い合わせはTEL.04・7159・1467
 

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