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  千葉版 平成22年6月号  
認知症予防は“フリフリグッパー体操”で  船橋市藤原の桐畑町会

体操の前後に脈拍測定を行い、各自で運動量を調整
 
   
 地域ぐるみの認知症予防は「フリフリグッパー体操」で。船橋市藤原の桐畑町会会長の近藤正司さん(73)は6年前から法典公園・グラスポでこの体操に取り組んでいる。「この体操で誰もが必ず認知症を予防できるということではありません。ただ可能性のある人はこの体操で1年なり2年なり遅らせることは可能なのではと思っています」と効用を話す。

脳の血流促し健康維持 脈拍で運動量の調整も
 9年前から桐畑町会会長を務めている近藤さんは、町会の高齢化への対応を何とかしなくてはと考えていた。6年前に「桐畑フリフリグッパー体操クラブ」を立ち上げた。「フリフリグッパー体操は脳の血流を促すことによって認知症の予防と体の健康を維持できるものです」

 第1・3・4木曜に数十人が集合して楽しく体操することで健康増進につながるという。まず体操の前に脈拍測定を行い、それから準備体操ストレッチング(筋肉トレーニング、ボールでストレッチング)。休憩を入れてからフリフリグッパー体操を音楽3曲約10分、そして運動後の脈拍測定を行う。

 「脈拍の差で各自が運動量のチェックをしてフリフリの時間を調節するのが好ましいのです。負けず嫌いな人もいて、隣の人が続けていれば無理をして運動をする人もいますが、幸いにもこれまで大きな問題は起きていません。ただ月に3回この場所でやるだけではなく、毎日自宅で1回行うことが大事です」と継続することが必要だという。

 
近藤正司さん
 同クラブは鋸南町、松戸市、茂原市、鎌ケ谷市などに要請を受けて出向いて指導をしている。

 このほか船橋市、救護医療シンポジウム、健康まつり、医師会のイベントなどにも協力して周辺地域に啓もうしている。

 場所さえあればこの体操はできるとしている。

 「この体操の先進的な取り組みをしている茨城県利根町と連携をして毎年交互に訪れて一緒に体操をして親ぼくを深めています」と健康な体作りに意欲を燃やす近藤さんだ。問い合わせはTEL:047・438・8911
 
フリフリグッパー体操
 筑波大学大学院体育学科の征矢英昭教授が考案。

 音楽に合わせリズミカルな足踏みを基本に腰をフリフリ動かす。グッパーとは手のひらを握り、そして開く。誰にでもできる簡単な運動。やっていて「楽しくなる、快適である」。するだけで「やる気が出てくる」運動だ。認知症予防以外にうつ病、転倒防止、睡眠障害の改善などにも効果があるといわれている。

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