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「歌や音楽」届けます 音楽ボランティア団体“美音の会” |
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ボランティア精神おう盛な演奏家たち |
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さまざまな事情で音楽会に行けない人に、生の音楽を届けたいとの思いで発足した音楽ボランティア団体「美音の会(みねのかい)」。この会を率いているのが千葉市美浜区磯辺の玉木昭子さん(63)。「今月で発足10年になります。これを記念してコンサートを開きます」と2000年4月に活動を開始、会員29人がそろうのはめったにないとのことで頑張りたいと抱負を述べる。
“生の演奏”に喜ぶ姿見ているとうれしい 代表の玉木昭子さん
「歌が好きで好きで」と玉木さん。大学は音楽教師を目指し、郷里の国立金沢大学教育学部に入学。合唱団に入ったり、サークルを立ち上げたりとその音楽活動は精力的だ。
「美音の会」は市のいきいきプラザ、老人ホーム、病院、福祉施設、学校、自治会などで音楽ボランティア活動を行っている。「会員は演奏家が20人、それ以外に司会者や総務・会計、映像、運転などで総勢29人です。演奏家はプロやセミプロに近い人がボランティアで参加してくれています。それも年会費2000円を払ってもらっています。本当に頭が下がります」とその精神に感謝しているという。
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玉木昭子さん |
会員の専門は声楽、ピアノ、サックス、チェロ、ギター、フルート、琴、オカリナ、尺八、能管とバラエティーに富んでいる。活動は依頼を受けてから都合のいい会員7人ほどで結成する。「依頼は12月に集中しますが、平均すると1カ月に2回ぐらいになりますね。会には指導者はいません。ある程度の技量の持ち主なので少しの打ち合わせをすれば大丈夫です」
会員はさまざまなコンサートを開いている。3月には「0歳からの親と子のスマイルにこにこコンサート」。昨年11月には「いい日秋の夜コンサート」。「昼下がりのソプラノコンサート」など活動の場を広げている。
玉木さんは「美音の会」を立ち上げる以前に、現在住まいのある磯辺で公民館を拠点に16年前に「童謡のつどい」を立ち上げた。「家で一人で歌っているよりみんなで歌いたい」と月3回水曜に集まることになった。童謡や唱歌、フォークソング、流行歌とジャンルは幅広い。1回に50人以上が集い1時間半ほど楽しんでいる。
玉木さんの活動はこれ以外にもある。月に1回稲毛区の山王病院のホスピス病棟でギターを弾きながら歌う。「ギターは上手ではないのですが、リクエストがあれば何でも弾きます。体の不自由な方や高齢者は生の歌、音楽に反応します。会員もその喜ぶ姿が活動の原動力になっているようです」とボランティア活動への意欲は衰えそうもない。
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♪サックスから琴までよりどりみどり~レインボーコンサート
24日(土)午後2時、美浜文化ホール(JR検見川浜駅徒歩8分)で。
プログラムはソプラノ・ウィーンわが夢の町、テノール・冷たき手、ピアノ連弾・ハンガリー舞曲第6番、フルート・フルート協奏曲ほか。500円。TEL043・279・9886 |
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