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電子辞書を片手にTIMEを読む(玉造公民館で) |
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国際情報収集にも
「脳の活性化で読んでいるのですよ」というのは英語週刊誌「TIME(タイム)」を読む会代表の成田市加良部の大野吾一さん(67)。「けっして大上段に構えているのではなくて、ただTIMEを読みたくてのことで会員と協力して読んでいます」と話す。
定年後、語学力を維持
格会は前代表の荒薫さん(千葉市)が「やはりTIMEを読みたいためですが、1人で読むのは大変ですのでメンバーを募って発足しました」と2001(平成13)年にできた。
最新号のTIMEから好きな記事を選んで自宅で翻訳して会員に披露する。解釈の違いなどを議論して記事を読み解いていくスタイルをとっている。
「TIMEは英語の世界標準であり、レベル的にも高いものがありますのでやりがいがあります。英語力向上のみならず国際情報収集にも役に立ちます」と大野さんはいう。ただ政治や経済の記事はその分野にある程度詳しくないと適切な翻訳ができないという。
「普段の主婦同士の会話ですとなかなか経済や金融をテーマにした会話はしませんが、ここではいやおうなしにその会話をします」と荒さん。
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大野吾一さん |
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大野さんは「英語を本格的に勉強したのは30歳を過ぎてのことで、会社が国際化していく過程で勉強せざるを得なかったのです。定年後、語学力を維持するためにTIMEを読んでいるのです」とその動機を話す。
常時参加するほかのメンバーは堀本文子さん(酒々井町)、竹中恵子さん(成田市)、福山由紀子さん(印旛村)、平野淑子さん(成田市)、小住智恵子さん(佐倉市)、向後広美さん(香取市)。
「読む会」メンバーと解釈めぐって議論も
4カ月前に入会した竹中さんは「皆さんについていくのがやっとで、心臓に毛が生えているのでどうにかやっています。英語を読む会でありながら日本語がしっかりしているのでびっくり」と感想を述べる。
「これからも地味に続けられるだけ続けていきます」とTIMEを読み解いて知識と英語力向上を果たしたいと大野さんは意欲を見せる。
問い合わせ:TEL0476-27-9881
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TIME
1923年に創刊した米国のニュース誌。世界最大で初のニュース雑誌。政治、経済、文化などさまざまな分野をグローバルな視点で、独自の見解でニュースを伝える。洗練された英語表現も定評。表紙は赤色の縁取りが特徴だが、米国の9.11テロの特別版は黒の縁取りとなった。 |
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