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梅賀さんと切り絵(喫茶店の豆蔵で) |
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定年後に本格活動 独学で学習 31日から個展
「切り絵と出合って40年、2002年65歳で定年を迎えてから本格的な活動に入りました」というのは31日(土)から印西市で個展を開く白井市南山の梅賀昭博さん(72)。「もともと絵が好きで水彩画や日本画、版画などしていましたが、ある時切り絵の本を見てこれだと思いましたね」と取り組みのいきさつを話す。
黒白で立体感を出す切り絵は版画では出しきれないシャープな線も出せることに魅力を感じたという。「独学で学び、毎月、母と義母に作品をはがきにして送っていました。印刷会社のサラリーマンでしたので制作はもっぱら日曜日でした」と忙しい合間を縫って制作に励んだ。
定年後は年に約70点制作している。「毎年テーマを決めて取り組んでいます。今年は叙情詩的な各地の郷土富士をテーマにしています。SLを入れたり、田植えの風景を取り入れています」
これまでには昭和30年代の懐かしい風景や子どもの祭り、富士山シリーズ、仏像など取り上げた。
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切り絵の世界新作展7のポスター |
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カッターナイフで切る作業はもっぱら天気の良い昼間に行っている。「蛍光灯の明かりでは影が出て切りにくいのです。夜と雨の日は下絵を描いています。わたしは切る作業が早くて下絵を描く時間と同じくらいです」
切り絵は切ったものがばらばらにならないようにどこかでつながっていなければならず、その構成を考えるのも面白いという。色をつける時も絵の具などは使わずに、基本に忠実に色紙を切って使うという。
03年5月に1回目の個展を千葉トヨペット(株)千葉ニュータウン店で開いた。その後毎年開いている。
梅賀さんは切り絵の魅力を多くの人にも味わってほしいと2年前に練習帳を発行した。「切り絵をしたいけれど下絵が描けないという人が多いので、個展で人気があったデザインを中心に切り絵の第3集を発行しました」と切り絵の面白さを広めていきたいとしている。
梅賀さんの作品は南山町の喫茶店「珈琲・豆蔵」で常時20点ほど展示している。問い合わせは豆蔵TEL047・492・7251
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◆梅賀昭博 切り絵の世界
日時:31日(土)〜11月8日(日)午前10時〜午後4時
場所:千葉トヨペット(株)千葉ニュータウン店(北総線千葉ニュータウン中央駅からバス)
新作展7 特集「故郷へ列車の旅」。11月2日(月)は休館。 |
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