|
ベーゴマ遊びに熱中する子どもたち |
|
|
|
昔遊びのベーゴマで世代を超えたコミュニケーションを図ろうと活動している浦安市北栄の浦安ベーゴマクラブ代表の寺島きよたかさん(49)。2005(平成17)年に「なぎら(健壱)杯争奪ベーゴマ世界大会」が開かれ、そこに出場した寺島さんは4位に入賞した。「4位入賞を機会にもっとベーゴマ遊びをしてほしい」と07年から普及活動に乗り出した。
毎週土・日曜日に大人も子どもも
今の小学生の遊びはテレビゲームなど会話もなく横のつながりが少ない狭い遊びの世界だと寺島さんはみている。一方、ベーゴマは学年、世代を超えて大人、子ども、男子、女子が一緒に遊べることが魅力。また勝負がはっきりして、毎回違う戦いができる点も特徴という。
こうしたことから毎週土曜と日曜、祝日に浦安市郷土博物館(JR新浦安・地下鉄浦安駅徒歩17分)の昔遊び広場を借りてベーゴマ遊びをしている。「子どもと親が来てベーゴマに夢中で向かい合っています。またわたしに勝ちたいと挑戦してくる子どもも多くいますよ」と話す。男の子より女の子の参加者が多いという。
|
寺島きよたかさん |
|
|
寺島さんに勝った場合はベーゴマの加工やベーゴマプレゼントで称える。また年に4回トーナメント方式の大会を開く。自分で加工したベーゴマを使う方式と寺島さん所有のベーゴマを抽選で選び行う方式で行う。
夢は市の小学校対抗戦
ベーゴマの上達を図るために「べーごまチャレンジカード」を作成。基本編はひもを1人で巻ける、床に入れることができるなど。技術編は利き腕の反対の手で回すことができる、反対の腕で大中小の床に入れることができるなど。応用編は2個投げができる、1分30秒回るベーゴマを制作できるなど。このほか指導編、そして自分だけの技をアピールする特技編があり、それぞれ認定されると上達に応じて5種類の色のひもがプレゼントされる。上達してくると埼玉県川口市で開かれる全国ベーゴマ大会に出場して腕試し。
ベーゴマの良し悪しは回してみないと分からないという。ベーゴマは鋳型で製造するために気泡が入ると回した時にふらつくなど見た目では判別できない。重さ、重心、中心がそれぞれバランスよいベーゴマが強い。
「浦安ベーゴマクラブ活動の最終目標は浦安市小学校対抗ベーゴマクラブ大会を行うことです」と寺島さんはこの優れた昔遊びをもっともっと盛んにしていきたいとの希望を持って活動している。また高齢者施設にも子どもと一緒に出向き昔覚えたベーゴマをお年寄りと楽しみたいとのボランティア活動の受け入れもしている。
寺島さんは大手精密機械メーカーに勤務している。「毎週の休みはベーゴマに費やしていますがこれがストレス解消にもなります」
浦安市郷土博物館は午前9時半〜午後4時半まで開いている。「どうぞベーゴマを遊びに来てください」と寺島さんは呼び掛けている。 |
浦安市郷土博物館
問い合わせ:047-353-7552 |
|
| |
|