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“競技かるた”で筋力、体力を維持 柏かるた会/島田和子さん |
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着物を着ての競技大会風景 |
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「反射神経も必要に」25日に市民かるた大会
正月の遊びといえばたこ揚げや羽根つき。日本の伝統文化の小倉百人一首のかるた取りは優雅に和歌を聞いて札を取り合い一喜一憂。そうしたレベルとは大きく違う「競技かるた」。秒以下のスピードで札を取るゲーム。当然、反射神経や筋力、体力が必要になってくる。「それでも小学生から高齢者までレベルを気にしなければ、大いに楽しめます」というのは柏かるた会の島田和子さん(65)。25日には「柏市民かるた大会」が開かれ初心者から対戦トーナメントまで観客を含めて楽しめる。
「畳の上の格闘技」といえる「競技かるた」だが年齢、男女問わずに世代を超えて楽しむことができる競技。名人位(男性)、クイーン位(女性)を頂点に愛好家が日々練習に励んでいる。
まず百人一首を覚えることから始まる。「小学生の記憶力はよくてすぐに覚えますよ。でも高齢者でもゆっくりと覚えて楽しく遊べます。中高年から始めても努力次第でぐんぐん上達します」とその魅力を語る島田さん。
島田さん自身も1992(平成4)年から50歳前で始めたが、今ではA級((社)全日本かるた協会公認の大会でA〜E級が認定される)の腕前だ。
年齢、男女問わず参加
競技かるたは礼に始まり、礼に終わる。対戦者が互いに向き合って正座して一礼、終了後も相手と読手に一礼して終える。全日本かるた協会公認の大会は年間60回余りを数え、この大会で昇段していく。大会のなかには「紋付きはかまの着用を義務付ける大会もありますが、ほとんどが動きやすい服装でOKです」という。
「年齢を重ねるとどうしても聴力が衰えてきます。読手の第一声の聞き取りで差が出ます。若い人には反射神経、体力、筋力などで劣りますが、大会にはシニアの部もありますので、そこで競い合って腕を磨いて楽しむことができます」
柏かるた会は会員20人で小学4年生から70歳まで幅広い層で練習している。A級2人、B級6人でさまざまな大会に出ている。
「体力以外にも精神力、集中力が求められハードな競技ですが、面白くて面白くてと」その魅力に取りつかれている島田さんだ。
百人一首競技かるた
●進め方
対戦者が向き合って正座、一礼。札を裏返しよく混ぜ25枚ずつ取り、残りの50枚は使用しない。25枚の持ち札を3段に並べ、15分間で札の位置を記憶する。
●ルール
持ち札が先になくなった方が勝ち。相手陣の札を取った時は自分の持ち札を1枚相手に送る。
●むすめふさほせ
1字決まりといって最初の1文字で取る札が決まる。つまり「む」と読まれたら「きりたちのぼる〜」の札。こうして2字決まりから6字決まりまである。
◆柏市民かるた大会
日時:25日(日)午前9時半受け付け
場所:柏市中央公民館(JR柏駅徒歩15分)で。
参加費:参加費一般500円(高校生以上)、小中学生300円
申し込み:はがきに〒住所、氏名、TEL、参加種目を明記して〒277-0005柏市柏5の8の12柏市中央公民館内柏ユネスコ協会へ。20日(火)必着。
問い合わせ:TEL04-7167-8296
大会は▽小中学生の部、親ぼくの部(一般と65歳以上)=バラ取り競技(初心者向き)▽競技の部(一般と上級)=対戦トーナメント。 |
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