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手作り甲冑で武者行列 館山市/館山銀座商店街振興組合 |
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手作り甲冑をまとっての武者行列 |
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19日に「南総里見まつり」
館山市の商店街が手作り教室を開講
手作り甲冑(かっちゅう)で武者行列。「南総里見八犬伝」の舞台となった館山市で今年もまた「南総里見まつり」で武者行列が行われる。この中で館山銀座商店街振興組合のバックアップのもと、手作り甲冑教室で作られた甲冑をまとっての武者行列もある。「教室は今年で11回目を迎えて4月から8月の毎週土曜日開かれています。千葉市から通う方もいて熱心に作られました」と言うのは同振興組合副理事長の秋山準治さん(61)。
商店街での手作り甲冑教室の講師・山口幸夫さん(61)は「10数年前に当時の観光協会会長がテレビで関ケ原の手作り甲冑を見て館山市の町おこしに役立てられないかと考えたのが始まりです。岐阜県の甲冑師・林乙次さんにお願いに行きました。最初は断られたのですが、再度お願いして1993(平成5)年2 月に4泊5日で学びに行きました。短い期間ですのでパーツごとに学び、2領作りました」と当時を振り返る。
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甲冑姿の秋山さん |
その後、97年に「親と子の甲冑制作教室」が北条小学校で開かれた折、秋山さんの妻の比左子さんが参加した。当時商店街の販売促進委員長であった秋山さんが商店街活性化のためと組合ビルの有効活用を合わせて甲冑教室を開くことになった。
98年に1回目の教室が開かれ毎年30人から40人ほどが学んでいる。ここで制作した甲冑をまとい、南総里見まつりでパレードに参加している。
山口さんは「兜(かぶと)の丸みを出すのが難しくて何かいい方法はないかと考えていた時、ヘルメットをかぶっている人を見てひらめきました」という。受講料は無料で、材料費2万5000円前後。
「ボール紙に図面を引いて作っていきますが、時間的には教室だけでは完成しないので自宅でも作業しないと間に合わないでしょうね」と秋山さん。
手作り甲冑をまとっての武者行列 |
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千葉市から通う生徒も
甲冑は極めて精密に作られており、とてもボール紙で出来ているとは思えない。「はじめ鎧(よろい)、兜を作っていましたが、徐々に本格化して具足や袴(はかま
)まで広げて当時を再現しています」と秋山さん自身も数領制作した。
制作は大人用、子ども用、幼児用など。重量は大人用で約5キロ。ここ館山から発信した甲冑作りは千葉県内ではほかに大多喜、久留里で盛ん。ここの地区は山口さんらが指導に出向いたりした。いずれも武者行列で祭りを盛り上げている。松戸でも教えている。
「根気がいる作業なので続かないケースもありますが、町おこしと商店街の活性化に少しでも役立つのではと来年も教室の開校を予定しています」と秋山さん、館山を活気づける南総里見まつりが待ち遠しい。
館山銀座商店街振興組合
問い合わせ:0470-22-0790
※なお甲冑の常設展示ルームが館山銀座商店街振興組合ビルにある(水曜日休み)。
★お知らせ★
南総里見まつり〜歴史ロマンを現在に再現する時代絵巻〜
甲冑姿の武者行列を先頭にみこしや山車など市内を練り歩く祭り。駅前から城山公園に集合後、里見水軍絵巻として戦国時代の勇壮な合戦が繰り広げられる。
日時:19日(日)午前10時〜午後5時
場所:城山公園(JR館山駅からバス)ほかで。
問い合わせ:館山市観光協会TEL0470-22-2000
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