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21日のコンサートに向けて練習に余念がない |
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近年、シニアアンサンブルは中高年の合奏団として全国的に普及しつつある。千葉県内でもいくつかのアンサンブルが活躍しているが千葉市でも6月9日に指揮に全日本シニアアンサンブル連盟顧問で若葉区の山本信行さん(60)を迎えて発足した。「千葉シニアアンサンブル」は21日に発足記念としてコンサートを行う。
21日に初コンサート
山本さんは都内で墨田、足立、葛飾の3カ所、県内では柏と我孫子で指揮を取っている。今回の千葉市で6カ所目となる。6月9日の初練習には23人が参加、思い思いの楽器を奏でていた。練習後の山本さんは「初めてにしてはそろっていました。レベルの差もあまりなく21日に向けて練習を積んでいけば十分なコンサートを行えるでしょう」と手応えを感じていた。
この日の楽器はバイオリン、チェロ、ピアノ、キーボード、鉄琴、ドラムス、クラリネット、ギター、フルート、マンドリン。
立ち上げに尽力した岡村斉能(ときのぶ)さん(73)はこれまでに柏、松戸、我孫子でシニアアンサンブルを立ち上げた。
「アマチュアのオーケストラですとすべてとはいいませんが、中高年者には体力的な問題でどうしても無理がききません」と年齢が近い人同士でアンサンブルを組むのがいいという。岡村さんは大学生の時にバイオリンを始めたがその後、30年以上のブランクがあった。
「56歳で再開しましたが、その時芸大の先生に個人レッスンをお願いしました」と腕を磨いた。
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右から柏原さん、山本さん、岡村さん、山崎さん |
82歳の柏原さんも参加
82歳と最年長の佐倉市の柏原裕正さんは70歳の時にバイオリン教室に通った。そこで10年間習った。その前に4年間、トランペットを習ったがその時に楽譜が読めるようになったという。「他楽器と演奏するのは初めてで緊張しました。しかし本当に楽しいです。どうにか21日に向けて頑張れそうです。家でも練習しなくては」と大きな目標ができたという。
会員募集などに携わった花見川区の山崎信子さん(63)は10年間にわたって墨田のシニアアンサンブルに属している。この関係で千葉市で立ち上げる際に手伝いに名乗りを上げた。「会員募集時には、自信がないが大丈夫でしょうかなど不安がいっぱいの方もいましたが、どうにか発足にこぎつけることができました」とうれしさを隠せない。
山崎さんは中高校生のころからコーラスや楽器でクラブ活動に励み、高校生の時はオーケストラに入ってフルートを吹いた。「子育てを終えて30年間のブランクを経て先生について再開しました。今でも墨田に通っていますがそのうちに千葉だけになるでしょうね」と家の近くに活動場所ができたことを喜ぶ。
「生きがいを持ちながら福祉施設などへの出張演奏など社会奉仕にも努めていきます」と山崎さんは抱負を語る。
千葉シニアアンサンブル
バイオリン、キーボード、クラリネットほかの団員募集中
練習:毎週月曜日午後2時〜4時
場所:畑コミュニティーセンター(JR新検見川駅からバス)
問い合わせ:TEL043-271-7343(山崎) |
♪千葉シニアアンサンブル発足記念コンサート
曲目は夏の思い出、川の流れのように、嘆きのセレナータ、夜のタンゴほか。賛助出演として松戸シニアアンサンブル(指揮・吉元貴弘)が青い山脈、瀬戸の花嫁、薔薇のタンゴ、ゴッドファーザーほかを演奏する。
日時:21日(月・祝)午後2時
場所:千葉市民会館(JR千葉駅徒歩7分)小ホール
入場:無料 |
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