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けん玉遊び、普及に全力 鎌ケ谷市東中沢/野上實さん |
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けん玉の練習に余念がない会員 |
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団塊世代には懐かしい遊び“けん玉”。このけん玉を普及させようと定期的に活動しているのは鎌ケ谷けん玉愛好会の面々。その代表の鎌ケ谷市東中沢の野上實さん(69)は「自分たちのけん玉の技能習得はもちろんですが、子どもには集中力を養う遊び。また年配者にはひざのリハビリや体の調整にうってつけの遊びです」と普及活動に忙しい毎日だ。
集中力向上に最適 子ども会などに出向き
野上さんは大手電機メーカーを定年まで4年を残して1995(平成7)年に早期退職制度で退職した。そして新京成の北初富駅近くに薬膳喫茶の店「ほってんとっと」を開業した。店にけん玉を置き、ほそぼそと普及活動をしていた。96年に愛好会が発足、各施設に出向いての活動となった。
「小学校や児童センター、身障者施設、デイサービス、有料老人ホームな
どに曜日を決めてうかがっています」。これ以外にも各イベントに参加。イベントでは有段者が大技を披露すると大いに会場がわくという。
「当初、けん玉教室といっても児童館の一角に遊びに来る子どもをつかまえて、けん玉の面白さを伝えるといった具合でした」。しかし子どもの上達の早いのにはいつも驚かせられるという。また技が決まった時の喜んでいる子どもを見ると野上さん自身もうれしくなるという。
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野上實さん |
人生は4・3・3
仕事・趣味・ボランティア
愛好会の会員は10人で最高齢者は89歳。NPO法人日本けん玉協会の公認の有段者が3人いる。「5段が2人、それに小学5年生の子が4段を持っています。たぶん鎌ケ谷の小学生の中ではこの子が一番上手でしょうね」という。野上さんは1級で名誉3段。
05年からは毎月第2土曜日に鎌ケ谷けん玉道場を開き普及に乗り出した。けん玉の技を覚えたい人や大会に出たい人、級、段位を取りたい人を中心に参加を募っている。
公認の級は1〜10級、段は初段から6段でそれ以上は名誉段数だ。「10級は大皿に10回中1回、8級は3回乗れば認定します。日本1周を10回中3 回、灯台を1回で1級です」。段になると各大技のほかに“もしかめ”200、300、500、1000回なども加味される。
参加者には段位認定表付きの記録票を渡し、10級、6級、1級にそれぞれの級が上がった日などの記録が書き込める。
野上さんは「人生は4・3・3」だという。4が仕事で3が趣味、もうひとつの3がボランティア。けん玉普及以外にも地域の文化交流に力を入れており、NPO法人「鎌ケ谷にぎ愛広場」の顧問を務めている。8日(日)にはイベントも企画している。
けん玉道場は毎月第2土曜日午後2時〜4時、中央公民館(新京成初富駅すぐ)で。
◎鎌ケ谷にぎ愛広場
落語、コント、紙芝居のほか地元グループによるオカリナ、マンドリン演奏
日時:8日(日)午後1時から3時45分
場所:北中沢コミュニティセンター(新京成北初富駅徒歩10分)
料金:300円
問い合わせ:TEL047-443-2257 |
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