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定年世代5人で結成 ハワイアンバンド/モアナ・マリエ |
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ラダンスとともに練習に余念がないモアナ・マリエ |
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フラと一体感を持って
若いとき、楽器に夢中になっていたが就職、結婚、子育てなどで一休み。多少時間や生活に余裕が出始めた50代、60代に再び音楽の楽しさに目覚め定年世代バンドを組んだ5人がいる。ハワイアンバンド「モアナ・マリエ」は昨年5月、ボーカル&ウクレレ・猪股美恵子さん(66)、ペダルスチールギター・斉藤英夫さん(66)、サイドギター・篠田守さん(70)、ベース・篠原肇(ただし)さん(65)、キーボード・篠原裕子さんで結成した。指や体を動かすために老化防止には最適な活動と声をそろえていう。
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猪股美恵子さん
(ボーカル&ウクレレ) |
我孫子市つくし野の猪股さんは若いころから東京・銀座のタクトや六本木、赤坂でハワイアンバンドを楽しんできたが、子育ても終わり地元に少しでも恩返しできればとバンド結成を呼び掛けた。
茨城県つくば市の斉藤さんは56歳のとき学生時代にバンドを組んでいた仲間に呼び掛けて再結成した。都庁定年後、65歳まで嘱託として働いた。地元近辺でバンドを組みたいと猪股さんに声をかけたことがきっかけで結成の運びとなった。長年の夢だった満足のいく楽器を購入、レベルの高い演奏を披露している。
斉藤英夫さん
(ペダルスチールギター) |
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我孫子市天王台の篠田さんは明治大学のマンドリンクラブでサイドギターを担当していたものの、留年の恐れから3年生でクラブを離れた。その後、金融機関に勤務、例外に漏れず企業戦士として働き定年を
迎えた。しばらく好きなことをしていたが、3年前からバンドに誘われて再びギターを手にした。
指動かし老化防止にも
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篠田守さん
(サイドギター) |
印西市竹袋の篠原肇さんは61歳で企業の研究機関から大学の教授に転身。やはり学生時代に親しんでいたベースを3年前に再開した。裕子さんは音大でクラシックピアノを勉強、篠田さんに誘われて夫婦で参加している。
「わたしたちのバンドはフラダンスのバックバンドをやりたいということでスタートしています」と斉藤さん。猪股さんは「フラの新曲が相次ぎ出ますのでそれをマスターするのに苦労します」と語る。
「週1回木曜日に練習していますが、本当に楽しいです。健康にも良いですしね。斉藤さんのスチールギターの音に魅せられていま
すよ」と篠田さんは言う。
篠原肇さん
(ベース) |
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「わたしたちの音楽とフラとの一体感を目指したいです。楽しみながら演奏していますが、せっかくやるのですからうまくやりたいですね」と猪股さんのボーカルが練習会場にさえ渡る。
「フラの方は結構新曲を踊りますので、その新曲をマスターできるようにプライドを持って挑戦しています。本格的にフラに取り組んでいる方と健康のためにフラをなさっている方たちがいてそれぞれに対応しなければならず音楽は本当に奥深いです」とよりレベルの高い音を出していきたいと斉藤さんは語る。
「ペダルスチールギターを操っている人はいまでは本当に少なくなっているようです。斉藤さんの音は本当に素晴らしいのですよ」と猪股さんは手放しで褒める。
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篠原裕子さん
(キーボード) |
肇さんは「もっともっと上手にベースを演奏したくて取り組んでいます。将来はジャズに挑戦したいのですが…。今はまだそこまでの力がなくて」と意欲満々だ。「ピアノを教えたりして音楽にかかわっています。キーボードを演奏していますが、スチールと合わせますと音に厚みが出ます。ボーカルがもう1人いて、はもれば最高ですね」と裕子さん、感想を述べる。
我孫子市北地区社会福祉協議会など主催の「健康と福祉のつどい」が8日(土)に我孫子市民プラザ(JR我孫子駅徒歩5分)で行われる。この中で「モアナ・マリエ」の演奏によるフラダンスが午後1時半〜2時に予定されている。「ぜひ聴きに来てほしい」と猪股さんは呼び掛ける。無料。
『健康と福祉のつどい』
問い合わせ:TEL04-7184-9186 |
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