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座りながらのミニサッカーゲームで足の運動 |
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「いずれは自分も介護される立場になる。今はそのような状態にはないが、そうならないためにも介護予防をしなくてはならない。地域社会に少しでも役に立つことができれば」ということで2005(平成17)年に「介護予防のための元気ふれあいクラブ希望の輪」を立ち上げた佐倉市ユーカリが丘の三輪秀次郎さん (66) 。「歩幅10センチずつで3時間半もかけて会場に来ていた人が、今では2時間半で来ることができるようになった、と聞くとうれしくなりますね」とさらにさまざまな仕組み作りに精を出す。
遊びながらリハビリ
カルチャー教室も花盛り
家に閉じこもりの人や肩・ひざ・腰痛、生活習慣病などの人を対象に脳や身体機能の活性化を図ることを目的にスタートした。「介護予防をしながらの仲間作りも大きな狙いです。自力で参加できる人や障害を負ってしまった人も歓迎です」と三輪さんは話す。
毎月第3火曜日に午前午後2時間ずつ2回に分けて介護予防のための幅広い内容のプログラムを組み入れて活動している。内容は (1)遊びながらリハビリをする (2)料理や知恵の輪、漢字テストなどで手先に刺激を与える (3)食事・観劇・見学会などで仲間作りの機会を設ける。
4月のプログラムはタケノコを使った料理とアコーディオンに合わせた歌。5月は佐倉草ぶえの丘園内散策と陶芸に挑戦した。7月は午前中手先に刺激を与え脳の活性化を図るステンシルを学び、午後は地域活動団体の生演奏と踊り、歌を予定している。
参加者からは「物足りない」「待ち遠しい」といった声が多く寄せられた。
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道に励む93歳の参加者 |
幸せは「健康が一番」を標語に
「そこで別事業としてカルチャー教室を開設しました」と今では13教室を数えるまでになった。「多くの要望に応えたいために5人集まれば教室を開講したいと思っています」とさらに増えそうだという。
世話をするスタッフは社会福祉士、介護福祉士、看護師、介護ヘルパー2級資格者、調理師ら何らかの資格を持った23人がこの事業に携わっている。参加登録者は93歳から34歳までの幅広い年齢層からなっている。
「スタッフや資金面の確保に限界があります。ぜひ若い人に参加してもらいたい。各企業、商工会議所、商店街に1口2000円の賛助会員になってもらえたらと希望しています」と呼び掛けるとともに人生はこれからが本番、幸せは健康が一番を標語にして頑張っていきたいと話す。
また「希望の輪」を広げて各地にこのような介護予防のシステムができれば元気な高齢社会が生まれるのでは、と期待している三輪さんだ。
『希望の輪』
カルチャー教室はフラダンス、折り絵、歌声、絵手紙、編み物、ビーズ、囲碁、将棋、オセロ、マージャン、書道、詩吟、連鶴。
参加費 : 1回500円 (道具、材料は各自負担) 。
回数は教室によって違うが月1〜4回。
入会希望者 : 会費半年9000円。
入会運営協賛金 (年間保険料含む) : 3000円。
問い合わせ : 043-462-6636 |
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