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女性の恨みが「琴座」を生んだ? ギリシャ神話・オルフェウスのその後 |
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さまざまな神や人々が活躍するギリシャ神話。写真はギリシャ神話をほうふつとさせる世界遺産・アテネの「アクロポリス」(三浦氏撮影) |
世界の数多い神話の中でもとりわけ美しく面白いとされているのが「ギリシャ神話」です。
ところでギリシャと日本の距離は約9400キロメートル、時差は7時間もあり遠い国のように思われますが、古くから伝わる日本とギリシャの神話には意外と共通点が多いのです。例えば日本神話の「イザナギとイザナミ」、ギリシャ神話の「オルフェウスとエウリュディケ」のお話。どちらも亡くなった妻を取り戻そうと冥界に降りて行くのですが、夫が約束を守れず失敗に終わってしまうのです。
オルフェウスの物語は、このように日本神話と共通点があったからなのか広く流布しており、ここまでのストーリーは皆さんもよくご存じだと思います。ですが、その後のオルフェウスがどうなったのかはご存じでしょうか?
竪琴(たてごと)の名手オルフェウスは、かつては琴の調べに合わせたたえなる歌声で生きとし生けるもの全てを慰めていたのですが、くだんの失敗の後、失意のあまり女性そのものに興味を失ってしまいます。そしてあるとき、その態度に憤慨していた女性の一団に襲われ、身は八つ裂きにされて川に投げ込まれてしまいました。それでも彼の首は流れとともになおも歌を歌い続け、竪琴は天に揚げられ琴座となったと伝えられています。
以上はオルフェウスにまつわるかいつまんでのご紹介に過ぎませんが、想像の世界で果てしなく広がるギリシャ神話は、今も満天の星のように私たちを魅了してやみません。
《朗読家、ギリシャ旅行愛好家・三浦礼子》 |
◆ ギリシャ神話朗読会 ◆
10月12日(火)午後2時〜5時、としま区民センター(JR池袋駅徒歩7分)会議室401で開催予定。
壮大でロマンチックな「ギリシャ神話」を、専門家の朗読で読みつないでいく朗読会。当日はゲストに朗読家・三浦礼子氏を招き、朗読と分かりやすい解説で「ギリシャ神話」の世界をひもとく。後半にはゲストを交えたお茶会も。
参加費2000円(お茶代込み)。アストライアの会・松原 Tel.049・258・3218 |
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