|
マルクス・シュテンツ |
ドイツに生まれたハンス・ベルナー・ヘンツェ(1926〜2012)は、20世紀を代表する現代作曲家。若くして高い評価を受け晩年までオペラやバレエ、交響曲など精力的に作品を発表しました。三島由紀夫「午後の曳航」のオペラ公演など日本との縁も深いヘンツェですが、新日本フィルハーモニー交響楽団とも縁があります。特に当団が2月に演奏するヘンツェ「交響曲第7番」と「ラ・セルヴァ・インカンタータ」は特別です。
1992年6月の定期演奏会でのこと。交響曲第7番のタクトを振る予定だった小澤征爾氏が両肩関節周囲炎でキャンセルに。ほかに急きょこの曲ができる指揮者がいなかったため、プログラム全てが変更になってしまいました。以来第7番は当団定期で演奏されていません。また「ラ・セルヴァ〜」は同年、当団が初演しています。
そして今回協演する指揮者マルクス・シュテンツ氏(小澤氏にも師事!)は大学時代、ヘンツェその人に才能を見いだされ、以後、重用されたお墨付きの逸材。ヘンツェ音楽の魅力について「音楽が体の内部から直感的に描かれ、生きている。他の優れた芸術と同様に“混沌”“秩序”の見事な融合」と話しています。
2月の演奏会では、ヘンツェのほか、ハイドンやワーグナー、ベートーベンと、ドイツ音楽史に連なる大作曲家の名曲も併せて披露します。ぜひお楽しみください。
《新日本フィルハーモニー交響楽団 広報・湯川裕子》 |
♪ 新日本フィル定期演奏会 ♪
<トパーズ>
2月2日(金)午後7時、同3日(土)午後2時、すみだトリフォニーホール(JR錦糸町駅徒歩5分)で。
指揮:マルクス・シュテンツ。演奏曲:ヘンツェ「交響曲第7番」、ハイドン「哲学者」ほか。S席7000円〜C席4000円
<ジェイド>
2月8日(木)午後7時、サントリーホール(地下鉄六本木一丁目駅徒歩5分)で。
指揮:マルクス・シュテンツ。演奏曲:ヘンツェ「ラ・セルヴァ・インカンタータ」、ベートーベン「英雄」ほか。S席8000円〜P席4000円。
。 |
【読者割引】
電話予約の際「定年時代を見た」と言えば両公演のS席をそれぞれ10%引きに。申し込みは Tel.03・5610・3815 |
|
| |
|