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大館とんぶりと工芸品は、秋田県産品ショップ&ダイニング「あきた美彩館」(Tel.03・5447・1010)でも取り扱い中 |
秋田の伝統野菜の一つ、「大館(おおだて)とんぶり」をご存じでしょうか? ほうきの材料でもあるホウキギの実を加工したもので、2ミリ程の小さな粒状の野菜です。魚卵を思わせるプチプチとした絶妙な歯触りと食感が魅力で、「畑のキャビア」とも呼ばれています。収穫を迎えた今がまさに旬の食べ物です。
「とんぶり」という名前の由来は、ホウキギが中国伝来の植物で、実が秋田名物・ハタハタの卵、秋田弁で言う「ぶりこ」に似ていることから「唐ぶりこ」と呼ばれ、「とんぶり」になまったといわれています。ちなみに、観賞用として秋には美しい紅紫色に色付くホウキギもあります。
秋田県内では江戸時代から食べられており、なじみのあるとんぶりですが、食用加工をしているのは全国でも大館市のみ。理由は、とても手間がかかり、かつ難しい加工処理にあります。大館市は独特の加工技術が受け継がれている貴重な地域です。また、ホウキギの小さな実は、強い風が吹くとすぐに落ちてしまいます。しかし大館市は山に囲まれ風の影響が少なく、とんぶりの栽培に適している上、加工に必要な豊富な湧き水にも恵まれています。
とんぶりには利尿作用や血糖値を抑える効果があり、糖尿病の予防、改善に役立ちます。また食物繊維が多く、低カロリーでコレステロールもゼロ。ナガイモ、納豆、酢の物などと相性が良く、トッピングするだけで料理が華やかになります。
《秋田県東京事務所 あきた売込み課》 |
「秋田の食と伝統工芸品のコラボレーションフェア」
11月10日(金)〜12月8日(金)、「みちのく肴蔬 竹家」、「ALFA CAFÉ」(地下鉄根津駅徒歩1分)で。
とんぶりをはじめ、都心ではあまり流通していない秋田の伝統野菜を味わう期間限定の催事を開催。器は秋田の伝統工芸品「楢岡(ならおか)焼」を使用し、目と舌で秋田の食を楽しむ。期間中は川連漆器も展示。「竹家」は要予約。Tel.03・3821・4848 |
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