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昨年、実施された相馬野馬追 「甲冑競馬」のデモンストレーション |
競馬場ではレース以外に、いろんな行事やイベントが行われているのをご存じですか?
実は競馬場単体で見れば1年の大半はレースがありません。中央競馬は土日、地方競馬は平日のレース開催です。地方競馬は、例えば日本初のナイターレース「トゥインクルレース」が30周年を迎えた大井競馬場(東京シティ競馬)では、南関東地区のほかの競馬場と日程調整しており、年間約100日しか開催していません。
ならばレース以外の期間何をしているかといいますと、よく行われるのが普段競馬場を支えてくださっている地域住民への開放です。地区自治会の運動会や防災訓練などが行われたりします。大井競馬場に関しては、過去に行われた東京シティハーフマラソンのゴール地点となったこともありますね。
またレースがある日でも、ギャンブルだけでなくレジャーとしてお客さまにおいでいただくため、コンサートやグルメイベントなど、さまざまなイベントを行っています。
その中で変わり種を一つご紹介。相馬野馬追で行われる「甲冑(かっちゅう)競馬」のデモンストレーションです。
相馬野馬追とは毎年福島で行われる神事。同祭と競馬には深い絆があります。競走馬のセカンドライフに関わることです。引退した競走馬は種牡馬、繁殖牝馬になるほか、郊外の乗馬クラブや観光牧場に再就職するケースが多いのですが、野馬追に出走するため引き取られていく馬も多いのです。
大井競馬場でも毎年秋ごろ、野馬追に参加している馬を招き、「甲冑競馬」のデモンストレーションを行っているのですが、鎧(よろい)武者を乗せたかつての競走馬たちには、多くの観客から現役時代と変わらぬ声援が送られます。
《東京シティ競馬開催執務委員長 斉藤弘》 |
◆相馬野馬追「甲冑競馬実演」
11月27日(日)午後1時ごろと4時15分ごろの2回実施、大井競馬場(東京モノレール大井競馬場前駅徒歩2分)本馬場で。
入場料100円。福島物産展も併せて開催し、東北復興を応援。Tel.03・3763・2151 |
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