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パントリーシェルターの内部(一部)。耐震構造になっており、非常時に避難できる。通常は収納庫として使用 |
「シェルター」と聞いて何を想像されますか? 日本ではあまりなじみのない言葉ですが、世界の人々が憧れる国スイスでは、地下室の貯蔵庫を兼ねた核シェルターを持つ家が多いそうです。四方を他国に囲まれた緊張関係が国民の生活の中にさえ根付いていることに驚かされます。
一方、地震や台風などの多い日本の住宅では、差し迫っては自然災害からの安全確保が最も求められています。そこで物々しい核シェルターのイメージではなく、日本に合ったシェルターとして提案したいのが「パントリーシェルター」。パントリーとは、キッチンに隣接して設けられる収納スペースのこと。
このパントリーに耐震機能を持たせ、通常は収納庫として使用し、地震などの非常時に避難できるようにしたのがパントリーシェルターです。インテリアコーディネーターの私がこのほどプロデュースしたシェルターは、美観と防災を同時に考える「美防災」をテーマにしています。
日常生活では、食料庫やワインセラーとして美しく本来の機能を発揮しながら、「いざ」という時には3人家族が10日間パントリーの中で過ごせるようマットレスや防災用品なども準備されています。これからの防災対策として、リフォームの際などに検討してみてはいかがでしょうか。
《町田ひろ子アカデミー校長・町田ひろ子》 |
◆パントリーシェルター見学会◆
町田ひろ子アカデミー東京校(地下鉄表参道駅徒歩5分)で7月3日(木)午後1時半〜3時半、「美防災/パントリーシェルター」セミナーと見学会を開催。無料。定員20人(要予約)。参加者全員に町田ひろ子著「賢く美防災」(ぎょうせい、1944円)をプレゼント。
問い合わせは同校 フリーダイヤル 0120・844・211 |
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