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フキノトウは、フキの花のつぼみの部分です。われわれに春の訪れを知らせてくれる食材のひとつで、ほろ苦い味が魅力です。このごろは栽培物も多く、よく店頭で見かけるようになりました。食べ方としては、天ぷら、みそ汁の具、ふきみそ、つくだ煮などがあります。フキノトウはあくが強く、切ってから時間がたつと黒くなってしまうので、調理する直前に切ります。
みそにはいろいろな塩分のものがあるので、加える調味料の加減が必要です。みそに、食材や調味料を加えて作る「おかず味噌」は、おいしく、何もないときに重宝しますが、塩分が高いことを考慮して食べる必要があります。「おかず味噌」の保存期間は冷蔵庫で1週間くらい、それ以上に保存したい場合は、小分けして冷凍すれば長く楽しめます。なお、今回の写真の下に敷いてある野菜は、ゆでたウルイです。
(女子栄養大学生涯学習講師 大石みどり)
《材料》作りやすい分量
フキノトウ4〜6個、みそ100g、砂糖大3〜4、みりん大4〜6、酒大2くらい、だしのもと小1、好みでクルミ(素焼き)40g
《作り方》
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① |
フキノトウは葉の汚い部分を取り除き、みじん切りにする。 |
② |
鍋に、みそ、砂糖、酒、みりん、だしのもと、フキノトウを入れて混ぜ合わせる。 |
③ |
鍋を火にかけ、沸騰までは中火、沸騰したら弱火にして、ポテッとするまで練り(冷めると硬くなるので加減が必要)、最後に刻んだクルミを加える。 |
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