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里芋とイカの煮物は、昔からの定番料理です。里芋には特有のぬめりがありますが、これは、ガラクタンという多糖類とタンパク質が結合したものにマンナンという水溶性食物繊維が加わった形の糖タンパク質の一種で、このぬめり成分は強い胃酸から胃壁を守る働きがあります。
里芋は芋類の中でもカリウムが多く、ナトリウムを排せつし、高血圧予防に効果を発揮します。普通、里芋は下ゆでしてから煮ますが、ぬめりが苦手という人は、味を付けた煮汁に生の里芋を直接入れて煮ると、ぬめりがあまり出ずに煮ることができます。
イカは、長時間煮ると軟らかくなります。また、イカの皮から色が出るので、里芋に色が付いて、味が薄くても満足感が得られます。大根でも、同様に作れます。
※献立のヒント
サケの塩こうじ焼き、小松菜のからしあえ、みそ汁:ナメコ、豆腐
(女子栄養大学生涯学習講師 大石みどり)
《材料》2人分
里芋(皮をむいて)200g、イカ2分の1杯、ショウガの薄切り2〜3枚、しょうゆ大1、砂糖大2分の1、酒大2
《作り方》
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(1) |
イカは、ワタを取り、胴は輪切り、足は2〜3本ずつに切る。 |
(2) |
鍋に、水1カップ半(300ml)、しょうゆ、砂糖、酒、ショウガの薄切りを入れて煮たてたところに、イカ、里芋を加えて、再沸騰したら、中弱火にして落としぶたをし、15〜20分煮る。 |
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