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金柑(きんかん)の果実は小さく、10グラム程度の球形または楕円(だえん)形をしています。果皮には甘味があるので皮ごと食べられます。生食のほか、ゼリーやマーマレード、蜜煮などの加工用にも適しています。
主な生産地は宮崎や鹿児島で12〜3月にかけて多く出回ります。皮ごと食べられるのでビタミンCを多く摂取でき、風邪の予防にも最適。金柑10個で大人が1日に必要なビタミンC摂取量の半分をクリアします。
また、ビタミンB1・B2、ナイアシン、葉酸などのビタミンB群も多く、食物繊維も水溶性、不溶性をバランスよくたっぷりと含んでいます。皮や袋にたくさん含まれている苦味成分は、抗酸化作用を持っていて、がんを抑制する働きをします。料理では焼き物の前盛りにします。
※おすすめ献立
銀ダラの西京焼き、里芋の煮物
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》2人分
金柑12粒、水200ml、グラニュー糖40g、みりん大1
《作り方》
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(1) |
金柑は、包丁で縦に幅5mmの切り込みを入れる。 |
(2) |
鍋に(1)と適量の水(分量外)を入れて火にかけ、沸騰して1〜2分ゆでたらゆで汁を捨てる。 |
(3) |
(2)を水でさらし、金柑の上と下を軽くつぶし、種を取る。 |
(4) |
鍋に分量の水200mlとグラニュー糖、みりんを入れて溶かす。(3)を加えて紙ぶたをして中火で10〜15分煮る。 |
(5) |
煮汁が少し残るくらいで火を止めて冷まし、器に盛る。 |
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