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中南米が原産とされるトウモロコシ。日本へは16世紀にポルトガル人によって長崎に伝えられ、明治時代に入ってアメリカから新品種が導入、全国に普及しました。北海道や東北では「トウキビ」、西日本では「ナンバンキビ」とも呼ばれます。
野菜としては糖質が多く、高エネルギーです。そのため、糖尿病患者に対する栄養指導では、カボチャやレンコンとともに穀類や芋の仲間として扱われ、食べすぎに注意する食品に分類されています。ただ、胚芽の部分には脂質やビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。特に食物繊維は多く、便秘の改善や生活習慣病の予防に役立ちます。
シンプルに「焼く」「蒸す」「ゆでる」という調理だけでもおいしく食べられます。実をあえ物や炒め物、かき揚げにしたり、ミキサーにかけてスープにしたりとさまざまな料理で利用できます。
※おすすめ献立
揚げ出し豆腐、ツマミ菜の梅肉あえ、即席おすまし(とろろ昆布)
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》6人分
トウモロコシ1本(200g)、米1.5カップ、もち米2分の1カップ、調味料(酒大2、しょうゆ小2、塩小2分の1)、昆布5cm(1枚)、黒ごま少々
《作り方》
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(1) |
米は洗って分量の水に浸す。 |
(2) |
トウモロコシは皮をむき、包丁で実をこそげておく。 |
(3) |
(1)に調味料を混ぜて、(2)と昆布をのせて炊く。 |
(4) |
炊き上がったらさっくり混ぜ、器に盛り黒ごまをふる。 |
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