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地下茎を食べる里芋は、株の中心に大きな親芋があり、そこから子芋、孫芋が増えていきます。芋の利用の仕方によって、親芋を食用にする「親芋用品種」(例:たけのこ芋)、子芋や孫芋を食用にする「子芋用品種」(石川早生)、親芋と子芋の両方を食用にする「親子兼用種」(八つ頭、えび芋、セレベス)に分類されます。
八つ頭は、親芋と子芋が分裂せず、頭が八つ固まっているように見えることからこの名が付きました。ほっくりとしていて味もよく里芋の中では高級品。末広がりの「八」と、人の頭に立てるという縁起物としておせち料理によく利用されます。
今回は、多めの薄味の煮汁で味を含ませるようにして煮る「含め煮」にしました。里芋は、泥付きで皮が薄く、適度な湿り気があるものを選びましょう。
※おすすめ献立 サケの照り焼き、菜の花のからしあえ、豆腐のすまし汁
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》2人分
八つ頭200g、だし250〜300ml、塩小2分の1、しょうゆ小2、砂糖大4、みりん大1、ユズの皮少々
《作り方》
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(1) |
八つ頭は皮をむき、米のとぎ汁で15〜20分ゆでる。水洗いをして、ぬめりを洗い落とす。 |
(2) |
だし汁に砂糖、みりんを加え、(1)の芋を入れて沸騰したら火を弱め、5分煮る。塩、しょうゆを加え、芋のまわりにひびが入るくらい(20〜25分)まで煮て火を止め、汁を含ませる。 |
(3) |
器に盛り、上にユズの皮のすりおろしをかける。 |
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