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漢方薬の原料として、古くからその薬効が利用されてきたショウガ。栄養的にはあまり期待できませんが、その芳香成分には健胃作用や解毒作用、保温作用、消炎作用などがあり、風邪の初期症状の緩和や冷え性の改善などに効果があるといわれています。最近では血中のコレステロール値や血圧を低下させる働きも注目されています。
また、ショウガには魚などの臭みを消す作用や、魚などに付着している細菌の増殖を抑える抗菌作用もあります。食中毒の予防のほか、胃液の分泌を促進して消化吸収を助けるので、食欲の落ちる夏場に最適です。
新ショウガは、肉質がみずみずしくて柔らかく、筋が少ないのが特徴。大体6~8月に出回り、酢漬けに向いています。汁ものの吸い口に、ショウガ汁を使うことが多いです。
※おすすめ献立
鶏の鍋照り・シシトウ添え、ナスの煮物、かきたま汁
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》2人分
米1カップ、水250ミリリットル、酒大1、昆布3センチ、塩2グラム、新ショウガ10グラム、白いりごま小2分の1、しらす干し大1
《作り方》
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(1) |
ショウガはせん切りにし、熱湯をかけてから塩を振る。 |
(2) |
米は洗い、分量の水と昆布を入れて15分ほど浸し、酒を加えてから炊く。 |
(3) |
しらす干しは熱湯をかけておく。いりごまは紙の上で刻む。 |
(4) |
(2)が炊き上がったらショウガ、しらす干しと混ぜる。 |
(5) |
(4)を器に盛り、上からごまをかける。 |
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