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山で採れる山芋に対し、里芋は里で作られることからこう呼ばれるように。主成分はでんぷん。芋の大きな特徴である炭水化物はそれほど多くありませんが、ビタミンB1やカルシウム、食物繊維は多く野菜としての性格を強く持っています。でんぷんは加熱すると非常に消化、吸収がよくなります。
特筆すべきは、さまざまな機能性が知られるムチンなどの独特な「ぬめり」成分。ムチンは胃の粘膜を保護したり、肝臓や腎臓の働きを助けたりするほか、細胞を活性化して老化を予防するともいわれています。
洗い芋(洗って皮をむいてあるもの)は品質の低下が早いので、なるべく泥つきで形がよく、ころころと太り、湿り気のあるものを選びます。保存は土の中に埋めておくのが最適ですが、乾燥を防ぐと常温でも長持ちするので、湿らせた新聞紙で包んでおきます。低温に弱いので冷蔵庫は避けましょう。
※おすすめ献立
シメジごはん、野菜の白あえ、サバの船場汁
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》2人分
里芋300g(泥つき)、ユズの皮少々、だし300ml、調味料(砂糖大1〜1.5、しょうゆ大1)
《作り方》 |
(1) |
里芋は皮をナイロンたわしなどできれいにこそげる。 |
(2) |
鍋に、だし、調味料、里芋を入れて、20〜25分煮る。 |
(3) |
器にあけて、上にすりおろしたユズの皮を少量のせる。 |
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※だしの代わりにめんつゆを使っても。 |
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