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今が旬の大根は、体を温める根菜です。大根には食品成分表に載るような「栄養素」は比較的少ないのですが、酵素が多く含まれていて消化を助けます。アミラーゼはでんぷんを分解する成分で、米を主食とする日本人には欠かせない酵素です。また、大根の辛味はイソチオシアネートという成分で、肝臓の解毒作用を助けたり、がんの発生を抑制したりするといわれています。
豚肉にはビタミンB1が多く含まれています。アルコールが体内で分解されるにはビタミンB1が必要なので、お酒を飲む機会の多いこの時季にはおすすめの食材です。
※おすすめ献立
白身魚の塩焼き、ホウレンソウのおひたし、豆腐のすまし汁、ミカン
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》2人分
大根300グラム、豚肉(バラ・かたまり)150グラム、ショウガ10グラム、サラダ油大1.5、水150グラム、調味料(酒・みりん各大1、砂糖・しょうゆ各大2)
《作り方》
(1) |
大根は皮をむき、大きめの乱切りに。ショウガは薄切りにする。 |
(2) |
豚肉は3センチ角の棒状に切る(カレー用の角切り肉でも)。 |
(3) |
鍋に油をひいて熱し、(2)をいためる。肉に焼き色が付いたら(1)を入れ、油が回ったら水を加える。あくを取り除き、調味料を加え、大根が軟らかくなるまで中火で30分くらい煮る(煮汁は完全に煮切り、汁気を飛ばすと食材に照りが出る)。※肉の脂が気になる人は豚肉をいためる前に湯通しを。 |
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