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たたきゴボウは、ゴボウをごま酢で和(あ)えた正月料理の一つです。正月にゴボウを用いるのは、ゴボウの根が深いことを家の基礎が定まることになぞらえたからといわれています。
ゴボウは食物繊維を含んでおり、腸内の有害物質が体内に吸収されてしまうことを防ぎ、便通をよくします。また食事をしたときの血糖値の上昇速度を緩やかにして糖尿病を予防したり、コレステロールの吸収を抑制して高脂血症の予防をするともいわれています。さらに、肥満の予防効果も持っています。
ゴボウを切ると酵素の働きで黒っぽく変色しますが、すぐに酢水にさらすか、ゆでれば変化が抑えられます。
※献立のヒント:あさりご飯、かき玉汁、大阪漬け
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》2人分
ゴボウ100グラム、だし100~150グラム、調味料A(しょうゆ・砂糖各小1)、ごま酢(白当たりごま大1.5、すりごま小4分の1、砂糖・酢・酒各大1、だし大2)
《作り方》
(1) |
ゴボウは包丁の背で皮をこそげ、たっぷりの米のとぎ汁に入れて、10分~15分軟らかくゆでる。水にとって洗い、水気を切る。 |
(2) |
ゴボウをまな板に載せ、すりこ木でたたく。割れ目をつけ、しなやかになったら長さ3~4センチに切り、だしと調味料Aで下煮(約5分)にする。 |
(3) |
漬ゴボウの煮汁を切って、混ぜ合わせたごま酢と和える。味がなじんだら器に盛り、上からごま酢をかける。 |
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