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大豆のすり流し汁は呉汁(ごじる)とも呼ばれ、本来は水でふやかした大豆をすった汁に豆腐や油揚げを入れ、みそで調味する“豆尽くし”の汁です。
9月は新豆の季節。大豆はほかの豆に比べてタンパク質の含有量が多く、「畑の肉」ともいわれます。また脂質、炭水化物、食物繊維に加え、カルシウムや鉄などのミネラルも含んでおり、栄養バランスの取れた食品として欧米でも注目されています。そのほかにも、総コレステロールを低下させる大豆レシチン、骨粗しょう症の改善や更年期障害の軽減にいいイソフラボンなども含まれています。
汁に癖がないので、具はサツマイモや大根などほかの野菜でも。忙しい朝には豆乳で作ると簡単にできます。
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》2人分
大豆30〜40グラム(戻して70グラム)、木綿豆腐3分の1丁、ナス1本、だし汁320cc(薄めたい場合は適量を追加)、みそ大2、七味唐辛子少々
《作り方》
(1) |
大豆はたっぷりの水に一晩漬けて戻し、すり鉢に入れて十分に滑らかになるまでする。 |
(2) |
豆腐はさいの目に切り、ナスは厚めの輪切りに。 |
(3) |
だし汁に(1)を加えて火にかけ煮立ったらナスを入れる。大豆の青臭さがなくなるまで中火で2〜3分煮て(鍋底が焦げないように混ぜること)、みそを溶かし入れる。 |
(4) |
(3)に豆腐を加えて火を通す。器に盛り、七味唐辛子を振る。 |
《おすすめ献立(朝)》
だし巻き卵のおろし大根添え、ひじきの煮物、呉汁、ご飯、果物 |
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