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電報というと、「チチキトク、スグカエレ」や、「サクラサク」といった合格通知など、緊急の連絡手段という印象が強い人も多いのではないだろうか。また、現役時代に昇進の祝電を受け取ったり、送った経験を思い出す人も少なくないはず。そんな電報業界に、最近、変化が見られている。
「近ごろは結婚のお祝いやお誕生日、母の日などといった時に、電報を気軽に使っていただくことが増えています。いわば、緊急連絡よりもコミュニケーションツールとして活用されているのです」と、電報サービスを提供する(株)ヒューモニー(TEL.06・6449・6611)の田中一大さん(39)はその効用を語る。
電報はかつてNTTの独占サービスだったが、郵政民営化に伴い一般企業でも類似サービスが提供できるようになった。NTTと他の企業の違いは、前者は文字数で課金されるのに対し、後者は一定料金制がおおむね一般的で、比較的安価であることだ。
同社の人気商品は、ウエディングドレスを着用した「リカちゃん人形」がセットになった祝電用の「リカちゃん電報」や、白檀(びゃくだん)の香りのお線香付き香電「大輪」だという。
「『大輪』は、密葬や家族葬が多くなった最近の風潮にあって、重宝されています。お線香の量も30グラムとコンパクトで、受け取る側にも贈る側にも負担が少なく、喪中はがきを受け取ってからすぐにお悔やみの気持ちを伝えることができるからです」と田中さん。
同社の例文は700種と豊富で、文章に自信のない人も安心。また祝電に限り、受け取り側に家電やブランド牛、地方の名菓などが当たる特典を無料で付けることができるなど、同社にはうれしいサービスも満載だ。
利用はインターネットで。リカちゃん電報は5775円、香電「大輪」は2625円。
http://www.verycard.net/ |
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