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「新健康ビジネス」に注目 ゆがみチェックや「腸腰骨」強化など |
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骨盤や姿勢のゆがみの多くは、深部の筋肉が硬くなることで起こるという(ウエルバランス) |
最近、女性誌などで体のゆがみに関する記事が関心を呼んでいる。骨盤などのゆがみは病気の一因になるだけでなく肥満を招くことにもつながるという。そのゆがみをどうやったら矯正できるのか。どんな方法なのかを取材してみた。転倒や病気を予防し、元気な毎日を過ごすために自分に投資し、ゆがみの矯正や筋力アップに取り組んでみるのもよいのでは—。
最新の測定器で徹底チェック
まず訪ねたのが7月にオープンした「ウエルバランス」(TEL.045・534・7030)。JR横浜駅西口から歩いて5分という立地にあるため、帰宅途中のビジネスマンやOLが気軽に立ち寄ることが多いという。
体を動かしやすいトレーナーに着替えた後、最初に動作分析システム「ザ・ボディコンディショナ」(新世代(株)開発)で体の現状について分析する。
アクションセンサーが付いた胴着などを服の上から装着し、音声ガイドに従って胴上げや側屈、前屈、もも上げを行うだけでOK。
コンピューターが100点満点で体のバランススコアを表示してくれる。ちなみに記者の場合は47点。胸筋や体側のアンバランス、肩のゆがみ、骨盤のねじれが指摘された。
その原因として尻やもも裏側の筋肉が硬くなっていることや、左肩が右肩に比べて高くなっていることがあるという。体脂肪率や内臓脂肪率、基礎代謝量なども数値で示され、今後の体力づくりの参考になる。
測定と分析の所要時間は約30分。希望者には測定結果に応じて専門トレーナーによるストレッチやトレーニングで体のゆがみ調整を行ってもらえる。「深部の筋肉を伸ばすことで体が柔らかくなり、体の動きがよくなります」とトレーナーの伊藤修平さん(30)は話す。
ウエルバランスでは体験キャンペーンとして初回のみ、「カラダの歪み調整コース」(測定・分析込み)6300円を4400円に30%引き。要予約。
椅子に座って膝の下にクッションを置き、膝ではさんだクッションを左右交互に上下に動かすことで腸腰筋を鍛えることができる(写真は戸田さん) |
転倒防止に「腸腰筋」強化
一方、「歩いていて転びにくくなるためには腸腰筋(ちょうようきん)を鍛えることなんです」と話すのは、(株)戸田商店(板橋区)社長の戸田康一さん(54)。80年続いた家業の家具店を経営する一方、自ら考案した腹筋・腸腰筋トレーニングクッション「腹筋GOO(グー)」をインターネットや通販で販売している。
腸腰筋とは大腰筋、小腰筋、腸骨筋の総称。この筋肉が衰えると骨盤が後ろに傾き、いわゆるぽっこりおなかや便秘、冷え性、腰痛、歩行能力の低下を引き起こすという。
この腸腰筋を鍛えるにはジムでのウエートトレーニングなど、かなりハードな運動が必要だ。しかし、腹筋GOOはその形状や硬さに特徴があり、「簡単なトレーニングで改善効果が見込めます」と戸田さんは話す。
戸田さんがこの腹筋GOOを考案することになったきっかけは、長時間のデスクワークと過食で健康診断の記録が急速に悪化したためだ。
これを機に開発した腹筋GOOは高密度チップウレタン(洗濯不可)を綿100%の側材で包んだもの。横幅44センチ×奥行き13センチ×高さ7センチのサイズで重さ330グラムと軽量。価格3990円。
これまで2008年東久邇宮記念全国発明大会奨励賞を受賞。実用新案登録、著作権登録を取得済み。
腹筋GOOの気になる効果は、戸田さんの6年前と現在では体重73.8キロ→60.6キロ、BMI(理想的な体重指数)26.7%→22.0%、中性脂肪173→64と適正数値に下がり、「リバウンドはまったくありません」と戸田さん。
問い合わせは(株)戸田商店 TEL.03・3957・7261 |
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